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○1670『響きあう脳と身体』

 『響きあう脳と身体』
著者名:甲野善紀・茂木健一郎 出版社:バジリコ
文責 美術 木村顕彦

 本書は木星叢書シリーズの一冊。
 武術家・甲野善紀(1949-)と脳科学者・茂木健一郎(1962-)の対談集である。
 タイトルにあるように、「脳と身体」という立ち位置から対談が進む。しかし考えてみると、脳と身体とは、何について語っても行き着くテーマだ。本書では教育やカウンセリング、歴史など、話題は多岐に渡る。
 特に印象深かった箇所をいくつか紹介する。
 まず、『論語』にまつわる時間のエピソード。孔子が亡くなってから『論語』が完成するまで300年経っているという事実を挙げた上で、「300年経ってから完成といったら、本居宣長の本を今、編纂して出版するようなものですよ」と語る茂木の言葉に、大いに納得。
 また、茂木の友人・白洲信哉なる人物が語る、安土桃山時代の美術に対する評価もうなずける。白洲は「安土桃山時代の頃の作品がもっともすばらしいと評価」している。なぜなら、「あの時代(木村註・桃山時代のこと)の美術家は、いいものを作らないと信長、秀吉をはじめとした大名に殺されてしまうから、必死さが違う」から。美術品、特に陶器に関して言えば安土桃山時代のものは、ずば抜けて素晴らしい。これは、白洲流に言えば「必死さ」が生み出した美ということか(根性論のようにも聞こえるが、一理ある)。
 そして、極めつけで唸ってしまったのが、茂木の高校時代の数学教師・M先生の授業についてのエピソード。少し長くなるが、面白い内容なので引用しながら紹介する。
 確率の授業で「0から1の数直線のどこかに点を打つ。それが0.5になる確率は?」とM先生は聞く。
 答えは「0」。「なぜかというと、0.5の一点というのは幅がゼロだから。数直線全体は1だから0÷1=ゼロ」だから、「0%」。
 ・・・なのだが、ゼロという答えを言った後、M先生は次のように続ける。
 「確率は0であることと、絶対に起こらないということとは違うんだ。」
 なぜならそれは、「最初から0.5のところに点を打とうと思えば打てる」からだ。つまりM先生は、計算上の確率がゼロでも実際に起きることがある、という話をしたのだった。・・・引用による私からの説明でご理解いただけただろうか?もしよくわからなかった場合は、是非本書を読んで確かめていただきたい。
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