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○1680『明日に架ける橋 僕らのための人生論の試み』○

 『明日に架ける橋 僕らのための人生論の試み』
著者名:井上一馬 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦

 『アメリカン・ビート』の翻訳者として知られる井上一馬(1956-)。
 本書は、彼による人生論である。
 人生論だが、それは説教くさいものではない。国際的な目を持った井上一馬のバランス感覚による持論には、うなずける内容が多い。
 また、人生論としてではなく、本書を通じて新たに知ることもある。例えば「日本はどこへ行くのか」と題された第5章には「アラン・ブースというイギリス人の書いた『津軽』(柴田京子訳・新潮社)」という、「太宰治の『津軽』を片手に旅に出た著者の旅行記」が文中に登場する。それは自分にとって初めて知る書籍で、今後読んでみたいと感じさせた。
 「悪魔のささやき」と題された第8章もまた、直接的には人生論というわけではないが、様々なことを私に教えてくれた箇所である。
 そこには、ベトナム戦争に関する記述がある。
 ベトナム戦争が、多くのベトコン兵士のみならず、アメリカの兵士(ベトナム帰還兵)の精神までも傷つけた戦争だったという認識はあった。だが、本書ではさらに突っ込んでベトナム戦争当時(ニクソン政権当時)の徴兵制度についての説明があり、それは恥ずかしながら私が初めて知る内容だった。例えば、その制度が「最終的には、学生の誕生日に基づいて抽選で徴兵順位を決め」、それにより、徴兵を免れた者の心にも暗い影を落としていたことなど、私には考えが及ばなかった(第二次大戦における日本での特攻隊員での例はあったとしても、アメリカにおけるベトナム戦争でもそのような例があったとは、という驚きがあった)。本書ではその記述からさらに、ビル・クリントン(アメリカ合衆国・元大統領)がベトナム戦争当時の徴兵を忌避していたということにも触れ、論考を進めている。
 以上のように、人生論といえどもそれにとどまらない内容の一冊が本書である。
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