ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1684『ほとんど人力』○

 『ほとんど人力』
著者名:菅原文太と免許皆伝の達人たち 出版社:小学館
文責 美術 木村顕彦

 2014年現在、菅原文太(1933-)は俳優を引退している。
 では、俳優を辞めて、何をしているのか。どうやら山梨県で農業をやっているらしい。
 その菅原が、在野17名の達人たちとの対談をまとめたのが本書である。
 達人、と言っても茶化しているのではない。本書での菅原の対談相手は元沖縄県知事の大田昌秀や、政治に関して多くの著作がある副島隆彦、第五福竜丸元乗組員の大石又七などなど、この国に対して物申す真の達人ばかりだ。
 そして、本書を読むと、達人らと対談をする菅原が、東日本大震災以降のこの国に対して何を考え、何を残そうとしているがよくわかる。重要な記述が多いので以下いくつか引用する。
 まず、堀田力(弁護士)とは、集団的自衛権について語り合う。
 集団的自衛権の「申し出はオバマさんが喜ばないどころか、『日本は軍事力強化を考えているのではないか、また覇権を狙っているのではないか』と見られかねない。これは大きなマイナスで、そこを安倍さんはわかってないないところが危ないと思います。」堀田のその指摘は鋭く、とてもわかりやすい。
 また、大石又七(第五福竜丸元乗組員)とは、当然、ビキニ事件や核実験について語り合う。
 そこでは、ビキニ事件での乗組員の事故後の真実が語られている。彼らは「被爆者として認められていないし、何の補償も受けていない。政治決着で『この事件は終わり』ってことにしたから。(被爆者が)入院していてはまずいのです。アメリカに顔向けできなくなっちゃうから。それで、政府が全員をいっせいに退院させた。」・・・一体これはなんだろう!被爆しているのに、アメリカに気を遣って、政府が被爆者を退院させるとは!!(私の文章力では怒りが出すぎて表現できないので、ビキニ事件については『ここが家だ』《集英社刊》という絵本があるので、それを読んでいただきたい。ベン・シャーンの絵と、アーサー・ビナードの文が素晴らしい。)
 加えて、大田昌秀(元沖縄県知事)との沖縄についての対談では、沖縄独立に関する最近の動きを初めて知る。
 TPPについて古賀茂明(元経産省)との対談も見逃せない。
 野口勲(種苗研究所代表)との、F1種(一代雑種)の問題点や遺伝子組み換え作物やBSEについての対談(恥ずかしながら私は、F1種については勤務する高校の礼拝説教を聞いて数年前に初めて知った)。
 菅原文太という著名俳優による対談ということで、本書に多くの読者が集まることを願う。名著と言える一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

03月 | 2017年04月 | 05月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -