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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1686『宿六・色川武大』○

 『宿六・色川武大』
著者名:色川孝子 出版社:文藝春秋 文責 美術 木村顕彦

 以前この書評の場で紹介した『自由が丘物語』(井上一馬・著)で、本書の存在を知って興味を覚え、手に取る。
 上原隆の著作でボブ・グリーンの著作を知り、グリーンの著作で井上一馬を知り、井上の著作で本書を手に取っているのだから、読書の連鎖は止まらない。
 本書は、小説家・色川武大(1929-1989)の妻・孝子が、色川武大の没後に彼との思い出の回想録として刊行されたものである。
 色川武大については『うらおもて人生録』や小説『狂人日記』を読み、知っていたし、何よりも、伊集院静の小説『いねむり先生』のモデルとして強烈な印象を私に与えた。(ちなみに、『いねむり先生』にも、少しだけ本書の著者・色川孝子が登場する。)
 家庭生活、というものを感じさせない色川武大と、その妻とは、一体どんな人か。本書を読めばそれがよくわかる。
 まず、「すでに結婚相手が決まって」いた24歳当時の色川孝子が、40歳の色川武大との結婚を突然決めてしまうのだから、(いわゆる)普通とは言えないだろう。実際には、ナルコレプシーという病気にかかっていた色川武大を放っておけない気持ちになっての結婚であり、その経緯は本書を実際に読んでご確認いただきたい。
 「家賃はため、生活費は入れず、彼は他人にとっては神様、身内にとっては夜叉となるのでした。」
 本書にはそんな記述がある。この一文を読んだだけでも、彼との波乱万丈な生活がご想像いただけるであろう。
 色川ファンも、阿佐田哲也ファンも(色川武大は、阿佐田哲也というペンネームも持っていた)、そうでない人も、読んで唸るであろう一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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