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○1687『遠野物語の原風景』○

『遠野物語の原風景』 
著者名:内藤正敏 出版社:筑摩書房 文責 美術 木村顕彦

 本書はちくま文庫の一冊である。
 著者は、写真家であり民俗学に詳しい内藤正敏(1938-)。
 内容の中心は、タイトルにもある「遠野物語」である。
 「遠野物語」とはもちろん、民俗学者・柳田國男の代表作『遠野物語』のこと。しかし実はこれ、佐々木喜善(鏡石)が語った内容をまとめたものなのである(『遠野物語』の冒頭に、それを示す記述があるが、それにしては柳田國男に比べて佐々木喜善という人物がいま一つ有名ではないように思えてしまう)。
 さて、本書冒頭はまず、佐々木についての論考に始まり、遠野の民俗についての記述。そして、内藤お得意の(というか独自の研究と言える)「金属民俗学」に話が及ぶ。圧倒的な調査力、眼力、考察力。内藤正敏とは恐ろしい人物である。
 ・・・とここまで、私は偉そうに書いてきたが、実は本書の内容は難しく、あまり頭に入っていない。恥ずかしいかぎりだ。だが、民俗学に興味がある方ならきっと興味深く読み込むことができる一冊であろうと想像できる。
 難しい内容の本書であるが、初めて知って面白かった箇所があるので紹介する。それは、宮澤賢治の「イーハトーブ(イーハトーヴォ)」についての次のような記述だ。
 「賢治の作品に出てくるイーハトーヴォ、モーリオ、ハナムーキャ、センダートも、岩手、盛岡、花巻、仙台をエスペラント的にしたものである。」
 宮澤賢治が、日本の地名をエスペラント語になぞらえていたことは知っていた。モーリオ(盛岡)、センダート(仙台)は、聞いたことがある。
 しかし。「ハナムーキャ」って、なに?
 イーハトーヴォ(イーハトーブ)は、「花巻」のことじゃないの?
 と、どうやらこの記述によると、イーハトーヴォとは「岩手」のことらしいのである。
 そして、肝心の「花巻」は、・・・ハナムーキャ。あまりかっこよくない。
 まるで知らず知らずのうちに『遠野物語』イコール柳田國男となって、佐々木喜善の影がうすくなった(ように私には思える)ように、
ハナムーキャというエスペラント語も、影がうすくなったということか。
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