ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1719『日本人はどう住まうべきか?』○

 『日本人はどう住まうべきか?』
著者名:養老孟司・隈研吾 出版社:日経BP社 文責 美術 木村顕彦

 解剖学者・養老孟司(1937-)と建築家・隈研吾(1954-)が、日本人の住まいについて語り合う。それが本書だ。
 日本人の住まい、とは言うものの、比較対象として海外の建築事情の例が出されており、それが面白い。
 具体的には「アメリカでは超高層ビルの足元に花屋さんがよくある」という例がそれだ。本書での隈の言葉によると「家賃をものすごく安く抑えて、1階に入ってもら」い、「花屋さんは植木、並木と同じなんだという考え方」がアメリカにはあるという。これには読んでいてなるほどと納得。
 また、「家の『私有』から病いが始まる」と題された節の対話が興味深い。ここでの「病い」とは、別にシックハウス症候群のことではなく(笑)、住宅ローンや分譲マンションのシステムを始めとした、日本(および他の国もだが)の住宅購入事情の問題点を指す。
 隈はその問題点について本書で、「20世紀の最初に、住宅ローンで家さえ手に入れば幸せな一生を約束する、という上手なウソをアメリカが発明したのですが、そのアメリカ製の幻想が日本で一番効いちゃった」と分析し、さらに分譲マンションについては「むしろコンクリートだからこそ、家は建て替えも簡単にできない。頑丈だということが逆にマイナスになってしまうわけですが、買うときにはそれに気付かないんです。」と述べている。この指摘は、多くの日本人が認識すべきものだろう(・・・といっても、多くの人たちが、「だったらどうしろって言うの?」と言いながら住宅ローンを組んで分譲マンションを買ってしまいそうな気がするとこらがなんとも悲しいが)。
 その他、「限界集落が720もあるということは、そこがいかに住みやすい場所か、ということですね。」という養老の言葉が飛び出したりと、刺激的な対話が繰り広げられている一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

03月 | 2017年04月 | 05月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -