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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1721『日曜日の陽だまり』○

『日曜日の陽だまり』
著者名:ハービー山口 出版社:求龍堂 文責 美術 木村顕彦

 ハービー山口(1950-)。写真家。
 2013年に、青森県三沢市の寺山修司記念館で彼の写真展が開催された。
 その写真展のチラシには「寺山修司の素顔を唯一撮ったカメラマン、ハービー山口」と書いてある。私が彼の名前を知ったのはその時だ。
 と言っても、写真展を見たわけではない。特徴的な名前が印象に残ったのである。
 その後、ハービー山口が、山崎まさよしや、ゆず、福山雅治など、数多くのアーティストの撮影をしている写真家だということを知る。
 さてそこで本書だ。
 本書はそのハービーのエッセイ集の一冊である。
 文中、モノクロの写真が数点掲載されており、写真家としてのハービーの仕事の一端を知ることが出来る。
 本書を読んでまず私の興味を引いたのは、「萩への旅」と題された章である。
 その章には、なんと山口県萩市の陶器である萩焼の三輪家とハービーとの交流が綴られているのだ。
 印象的な一節を引用する。
 「(略)僕は2004年の一月、日本橋のデパートで開かれた、休雪さん、和彦さんのお父様である三輪寿雪さんの個展会場に書かれていた挨拶文の最後の一行を思い出した。『茶器を手に取った人に、よしやろう、という気持ちを起こさせないと作品ではない』。九十五歳になる人間国宝の寿雪さんの、この単純な一言に、芸術家が行き着いた一つの答えが表れていた。写真も同じことだろうと思った。」
 ・・・さて、私自身、至らないながらも陶器制作を高校生に指導している。その中で、生徒たちの何人かに、次のように言われることがある。
 「陶芸家とか芸術家って、いったん有名になったら、何をつくっても許されて、ほめられて、高い値段で作品が売れて、って感じなんでしょう?」
 高校生が、そう言いたくなる気持ちは、わからなくはない。実際にそういう作品もあるし、高校生が知っている作品は世の中にあるもののほんの一部だからだ。
 だが、私はこの三輪寿雪の言葉は真実だと思っているし(寿雪の作品にはそういう力が実際にあると思っている)、大変な精神性を持った陶芸家や芸術家が世の中に存在していると思っている。
 本書では、今挙げた章のほか、「天使のカンパネラ」や「二十年ぶりのありがとう」という、人との出会いの素晴らしさをドラマチックに綴った章などが数多くある。オススメの一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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