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○1747『確かな日常茶碗 「山田節子が選ぶ 器量ある7人の仕事」展から』○

『確かな日常茶碗
「山田節子が選ぶ 器量ある7人の仕事」展から』
著者名:山田節子ほか7名 出版社:株式会社トゥイン・山田節子企画室
文責 美術 木村顕彦

 2012年に、岐阜県多治見市のギャルリ百草において「山田節子が選ぶ 器量ある7人の仕事」展が開催された。
 それは陶や漆を用いた工芸家7人による、器の展覧会。本書は、その展示の記録を書籍化したものである。
 私は、その展示を見たわけではない。ただ、その展示においてプロデューサー的な役割をした山田節子氏の講演を聴く機会があり、その折に本書を購入。ピックアップされた7人の工芸家の中に、尊敬する陶芸家・伊藤慶二の名前を見つけたからだった。
 掲載されている伊藤の言葉から、強く印象に残ったものを以下引用する
 「この前、若い子と話をしていたら、ロクロひとつにしても寸法はどうでもいいようなことを言っていた。これは大きな間違いだ。とんでもない過ちを犯している。(略)今、若い人は、なぜ工芸をやっているのかという精神的なもの、思いがものすごく欠けているのではないか。」
 長い歴史の中で培われた、生活に用いる道具の必然的な「寸法」。それをおろそかにして何が創作かという想いによる言葉だろう。「大きな間違い」「とんでもない過ち」「ものすごく欠けている」という、強調的な言葉から、彼の失望感の深さが伝わってくる。
 また、次に挙げたいのは陶芸家・工藤省治の言葉。以下引用。
 「僕は焼きものをやっていて諦めるということを学んだ。諦めるというより消していくという感じである。だから失敗したらまた作るという単純な考え方になっていく。」
 私は現在、陶芸を指導する立場にいる。その経験を続ける中で、伊藤と工藤の二つの言葉の重要性に気付いていった。
  写真図版を眺めているだけでも楽しい一冊。
 
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