『死に方のコツ』
著者名:高柳和江 出版社:飛鳥新社 文責:3年 工藤雪菜
私は、この『死に方のコツ』を読んで、自分たちの死について深く考えるようになった。
この本は人間の死について書かれていて、『人はなぜ死を恐れるのか』を始めとして、様々な問題を取り上げていた。その中でも、私の興味を引いたのが、『延命は本当に正しいことなのか』という話題だった。現代の日本は医療技術が非常に進歩していて、一昔前の日本では考えられないくらいに生存率が上がっている。そのため、ほとんどの人は「長生きはいいことだ」と思っているのではないか。例えば、がんになり余命を告げられた患者がいたとする。もちろん医師は抗がん剤治療を勧めるだろう。しかし本人が本当に苦しい抗がん剤治療を望んでいるかが大事だと私は思う。延命が本当に正しいかというこの話題は、現代の医療でも大きな課題になるのではないかと思う。
この本には、『死を恐れる方が不自然である』と書かれている。私たちは基本死ぬ事を恐れている。しかしそれは、誰も死んだ後のことを知らないからではないか。死後の世界が、この世界より幸福だと知ったら、考えも少しは変わるのではないかと私は思う。死ぬことが自然の流れだと知っていたら、死というものも、違う角度から見ることができると思う。
私たちの死に対するイメージは、恐怖であることが多いが、死に方にもコツがあるということが、この本を見て学ぶことができた。もし死が怖いと考えている人がいたら、一度でいいからこの『死に方のコツ』を読んでもらいたいと思う。きっと死にたいする考えも変わるのではないかと私は思う。
« ■「ラグビー部の今」1月10日(土) うどん打ち l ホーム l ■「センター試験の今」 大学入試センター試験激励会 »