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○1757『「ふと・・・」の芸術工学 神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ』○

『「ふと・・・」の芸術工学
神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ』
著者名:杉浦康平(編) 出版社:工作舎 文責 美術 木村顕彦

 本書は神戸芸術工科大学大学院の講義録のシリーズの一冊である。
 テーマは、「ふと・・・」。
 と、「ふと・・・」がテーマと言っても意味を理解しれもらえないだろう。
 ここでの「ふと・・・」という言葉に近い意味の英語として、「セレンディピティ」という言葉が当てられている。
 ではさて、「セレンディピティ」とは何か。それは、例えば科学者がある研究をしている過程で、本来の目的とは全く関係のない発見がされた時に用いられる用語だ。
 今、例にしたのは科学者だが、実際にセレンディピティを経験するのはそれに限らない。
 作家にも、写真家にも、デザイナーにもセレンディピティは存在する。
 そこで本書だ。
 本書では異なる研究ジャンルの8名による講義の内容が収録されている。8人とは、赤瀬川原平、夏目房之介、佐々木正人、宮本隆司、柳田理科雄、藤田紘一郎、森政弘、C・シュワーべのことだ。
 その彼らがそれぞれ、トマソン観相、マンガ学、アフォーダンス、ダンボールハウス、ウルトラ怪獣、カイチュウ考、ロボコン発想、動く幾何学といった自分たちの研究ジャンルについて、本書では思う存分語っている。普通ならば、決して一冊の本の著者として席を同じくする8名ではない。
 この8名のラインナップを眺めていて、個人的に、思うところがあった。
 それは、8名の存在を私が知ったタイミングについてだ。
 例えば、私はマンガに夢中だった高校生時代に夏目房之介と柳田理科雄を知った(柳田の名前は知らずとも、彼の『空想科学読本』というシリーズの存在は知っていた)。そして赤瀬川原平は大学時代に、佐々木正人、宮本隆司、藤田紘一郎は社会人になってから知った。
 加えて、森政弘について知っていたのは名前のみ。ロボット工学者として、ロボットコンテストの発案者だということは、本書を読んで初めて知った。
 そして「動く幾何学」について研究をしているC・シュワーべについては名前さえも知らなかった。しかしながら、本書を読み進めているうちに、「動かすと規則的に形を変える」(本文による)幾何学の面白さに魅了された。
 たとえ実際に8名の講義を聴くことは出来ないとしても、本書によって彼らの研究の世界の入り口を、そして学問の面白さを体感できる一冊だ。
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