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○1773『高倉健インタビューズ』○

『高倉健インタビューズ』
著者名:野地秩嘉(文・構成) 出版社:プレジデント社
文責 美術 木村顕彦

 ノンフィクション作家の野地秩嘉(1951-)。1995年から2012年の18年間、彼はある一人の人物を追い続け、節目ごとにインタビューをした。
 野地がインタビューを続けた人物。それは、高倉健(1931-2014)。日本を代表する映画俳優だ。
 高倉が、生涯最後の映画主演作『あなたへ』が公開された2012年に、本書は刊行される。
  本書は、高倉健本人へのインタビューのほか、小林稔侍や宇崎竜童ほか、ゆかりの人々の言葉も収録されたインタビュー集。カメラマンや録音技師の言葉も掲載されており、本書を読むうちに、高倉健という一人の俳優が立体的に浮かび上がってくる。
 2014年に高倉が亡くなってしまっている現在、一冊の本として高倉健の言葉を伝える本書の存在価値は大きい。
 通読して、私の印象に残ったのは、「仕事を決めるにはまずホン(脚本)を読みます。(略)ただ、『急いで読んでくれ』と頼まれても、それは無理です。ホンは体調を整えて、真剣に読まないと、受ける印象が違ってしまいますから。」
 この言葉は、映画の脚本について言っているものだが、これは読書や絵画鑑賞、その他、身の周りのあらゆるものを見聞きする時にも通じることだと、私は思う。
 また、その他、数々の主演映画についての思い出話も多い。それらについては全国の高倉健ファンは当然興味深く読めるはずだ。
 そんな中、私が本書で最も感動したのは本書「あとがき」だ。
 そこには、かつてアシスタントディレクター(AD)のアルバイトをした人物のエピソードが書かれている。
 そのADは若い頃、一度だけ高倉健と仕事を共にしたことがあった。その時の高倉がした、若きADに対する丁寧なお辞儀。そのお辞儀を若きADは生涯忘れることはなかった。それほど礼儀正しいお辞儀だった。その後、若きADは、会社の経営を始める。経営の苦難の中、お辞儀をする高倉健の姿を指標とし続けたという内容が書かれた「あとがき」である。
 高倉がしたことは、たった一度のお辞儀だ。だが、そこに全てがあったというわけだ。
 高倉健は教育者ではない。だが、たった一度のお辞儀で、次世代の一人の青年にどれほどのことを教え伝え、示したことだろう。
 本書は、高倉健のことを次の世代に伝える重要な一冊だ。
 
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