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○1782『社会彫刻』○

 『社会彫刻』
著者名:伊勢谷友介 出版社:朝日新聞出版 文責 美術 木村顕彦

 俳優・伊勢谷友介(1976-)。彼は、株式会社リバースプロジェクト代表という別の顔も持つ。
 では、株式会社リバースプロジェクトとは何か。
 本書には「2009年設立。これまでの環境や社会を見つめ直し、未来の暮らしを新たなビジネスモデルとともに創造することをテーマに、衣食住をはじめ、多岐にわたる分野で活動中。建築資材を再利用した家具やアート作品の制作、デッドストックに新たなデザインを施したりメイクデニムなど、企業との連携企画も多数」とある。
 本書は、俳優・伊勢谷友介が、リバースプロジェクトにおいてどんな活動をしているのか、その軌跡をまとめたものだ。
 伊勢谷の活動は、米作りだったり、被災地支援であったり、前述のように「多岐にわたる」。
 ここでまず、本書タイトルにある「社会彫刻」という言葉について触れたい。
 社会彫刻というのは、別に公共の場所にある彫刻作品を指す言葉ではない(それはパブリックアートという)。
 「社会彫刻」とは、ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921-86)が提唱した概念だ。本書によると「彼(木村註・ボイスのこと)は『すべての人が芸術家である』と唱え、創造性とは単に芸術作品をつくるときだけにつかわれるものではなく、誰もが持っている能力だとしていました。そしてあらゆる人間はこの創造性を用いて、自分で考え、自分で行動し、社会をつくっていけるし、つくっていくべきだと唱えたのです。」とある。伊勢谷はその「社会彫刻」の概念をふまえて、「リバースプロジェクト」を立ち上げた。
 通読して感じるのは、俳優としての伊勢谷の知名度やコネクションが、うまく作用してプロジェクトが動いていることだ。
 前述した被災地支援はその最たるもので、伊勢谷の声かけのもと、漫画家・鳥山明はじめ、歌手・岡本真夜や俳優・佐藤浩市や吉高由里子をいったメンバーがイベントに参加している。それは、伊勢谷の本気や人柄が、他の人をも動かしている証だ。
 そのほか、山口県萩市との連携プロジェクトについての記述も興味深い。
 伊勢谷はかつて、NHK大河ドラマ『龍馬伝』において、萩出身の藩士・高杉晋作を演じた。その縁が、リバースプロジェクトにもつながり、萩市を元気にする活動をも生む。さらに言えば、2015年にはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』において伊勢谷は(今度は)萩の教育者・吉田松陰を演じるわけで、萩市とのつながりは一層深いものとなりそうだ。
 伊勢谷友介ファンのみならず、社会に向けて何かの活動ができないかと模索を続ける人たちにも是非読んでいただきたい一冊だ。
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