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○1785『旅の絵本』○

 『旅の絵本』
著者名:谷内六郎 出版社:旺文社 文責 美術 木村顕彦

 本書は旺文社文庫の一冊だ。
 著者は、『週刊新潮』の表紙絵を25年にわたって描き続けた谷内六郎(1921-1981)。
 挿絵多数。カラーもあり、モノクロもあり。
 しかしながら、あくまで本書の柱は文章だろう。
 タイトルからも察するとおり、旅の思い出が綴られた一冊だ。
 京都・奈良、瀬戸内海、大阪、北海道・・・。様々な地でのエピソードが描かれている。
 だが不思議だ。
 これまで何度も本書をめくって読んでみても、不思議と記憶に残るのは宮城県・鳴子の風景ばかりだ。
 文章さえ記憶に残らない。ただ、鳴子という地名と風景が残る。一冊の本を読んで、そんなことが起こるのは稀で、本書くらいのこと。
 鳴子は宮城県にある温泉街で、こけしが有名なところである。
 画家・谷内六郎とはゆかりが深く、本書によると「漫画賞をもらった頃、鳴子の観光協会からポスターをたのまれ、空想で鳴子の気分を出したポスターを描きましたら地元の人に喜ばれ」た、とある(ちなみに、その時のポスター図版は新潮文庫『谷内六郎展覧会〈夢〉所収)。
 私自身の話をすると、鳴子には一度だけ行ったことがある。
 その時の記憶は、不思議な強烈さがある。
 当時、仙台市に住んでいた私は、Sくんという友人のクルマに同乗し、午後5時くらいに仙台を出発し、何時間か後に鳴子温泉郷に到着。
 温泉に入ってそのまま、泊まるでもなく仙台に帰る。鳴子には雪が降っていたと記憶している。
 今でもときたま、あれは一体なんだったのだろうと思い出す。
 夢見心地とはあのようなことを指すのだろう。
 自分自身の、鳴子に対する夢見心地な記憶と、本書における谷内六郎の、鳴子のエピソードと挿絵。
 Sくんと鳴子に行った時には、谷内六郎がその地とゆかりが深いとは知らなかった。
 しかし、今ならばわかる。
 あの場所を描けるのは谷内六郎しかいない、と。
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