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○1788『遺言』○

『遺言』
著者名:岡田斗司夫 出版社:筑摩書房 文責 美術 木村顕彦

 島本和彦の自伝的漫画『アオイホノオ』。それには、若き日の岡田斗司夫が登場する。
 岡田斗司夫(1959-)は、アニメ・ゲーム制作会社「ガイナックス」を設立した人物。オタキングの名で親しまれている。
 さて、私はテレビドラマ版『アオイホノオ』しか観ていない。ドラマ版での岡田は、とんでもない金持ちで、大阪芸術大学の学生で、同じく若き日の庵野秀明らとともにSF大会のオープニングアニメを制作をした様子が面白おかしい人物として描かれていた。
 本当に岡田斗司夫は、こんな人物なのか(だったのか?)。ギャグ的に事実を脚色する島本和彦原作のテレビドラマということをふまえれば、それはウソに違いない描写だった。だが、基本的な部分では全くのウソとは言い切れないのではないか?そんな複雑な気持ちで、私はテレビドラマ版『アオイホノオ』を観終えた。
 岡田斗司夫は著作が多い。
 それらの中で、最も的確に岡田自身の事を知る書籍はないか。
 そこで出会ったの本書だ。
 本書は、タイトル『遺言』ということからもわかる通り、岡田斗司夫が自身の人生を一冊にまとめたものだ。
 黄色い表紙。ソフトカバーで、400ページちかいボリューム。
 本書の元は、東京・新宿でのトークイベントである。一回につき3~4時間のトークが合計6回。そのイベントで、岡田は計20時間以上もかけて自らの経験、人との出会いを語り尽くした。それは、80年代から連なるオタク文化を語ったともいえる内容だった。
 本書はそのトークを活字化したもの。
 『アオイホノオ』に描かれている時代の記述もある。・・・制作していた作品については、ほぼ事実。
 通読して興味深く読んだのは、大学生時代のこともさることながら、「ガイナックス」の社長として経営に奔走する姿(資金繰り)や、アニメ『宇宙船艦ヤマト』のプロデューサーとして業界に悪名高い西崎義展についての記述、そしてゲームやアニメーションの各作品についての思い出話だ。ぜひ実際に本書で読んでいただきたい。
 当然のことながら、岡田斗司夫という人間の考えについても知ることができる。
 中でも、おっと思った記述があったのでここで紹介する。以下引用。
 「ギャルゲー(木村註・ギャルゲームの略)とかやってると、そんなことをせずに本当の恋愛をすればいいとか言われるんですね。(改行)僕、そういう批判が全部大ッ嫌いなんですよ。(改行)『本当のものに価値がある』っていう考え、そんな貧乏根性が嫌いなんです。」
 ・・・こういう考えの人、周りにいるだろうか?少なくとも、私の周りにはいない。
 本は面白い。こんなにもあっけらかんと、「本当のもの」に切りかかる考えが書かれているのだから。毒を含んだ真実、というか。そして逆にそれが「本当のもの」だったりして。
 岡田斗司夫やオタク文化を知るためには必読の一冊。
 
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