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○1801『日本の民俗【上】祭りと芸能』○

 『日本の民俗【上】祭りと芸能』
著者名:芳賀日出男 出版社:クレオ 文責 美術 木村顕彦

 以前、下巻を紹介した『日本の民俗』。今回は上巻である。
 芳賀日出男(1921-)。民俗学的な記録写真で知られる写真家。
 本書上下巻は、芳賀が1952年から1996年までに日本人の暮らしを撮影した集大成だ。
 上巻のテーマは、副題からもわかるとおり、「祭りと芸能」。えんぶりや田の神、鬼、獅子舞いなど、様々な民間信仰行事の様子を撮影した写真が並ぶ。
 例えば「神明社の鬼祭り」と題された写真。そこに写るのは、鬼。解説文には「胸から腹の白い組み紐は肋骨を示す」とあるが、どうみても肋骨には見えない。さながら、草間弥生のソフトスカルプチャーだ。愛知県豊橋市で撮影されたこの写真、1996年という撮影年に驚く(けっこう最近・・・)。
 また、芳賀の代表作である「田の神」シリーズの一枚であろう写真も見逃せない。
 解説文には「田の神を風呂に入れる。二股大根は豊作のシンボルで、田の神の依代となっている。」とある。
 そして解説文の横には、二股大根を風呂に入れる女性の姿。「風呂場には主婦が『あつうございますか、ぬるうございますか』と語り、田の神がいますようにもてなす」らしい。・・・撮影されたのは、1954年の石川県能登半島。豊作に対する祈りが、どれほど切実なものだったかをしのばせる写真群だ。
 稲作についてもう一つ挙げたいのは、「国民の祝日の11月23日の勤労感謝の日は、刈り上げ祭りを現代の生活のなかに活用したものである。」という記述だ。ただ漠然とその日が休みだとしか思っていなかったが、勤労感謝の祭日にそんな意味があったとは、恥ずかしながら知らずにいた。
 古びたしきたりや風習と、一言で片付けてはいけない「日本の民俗」が詰まった一冊だ。 
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