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○1806『アートの価値 マネー、パワー、ビューティー』○

『アートの価値 マネー、パワー、ビューティー』
著者名:マイケル・フィンドレー(著)バンタ千枝+長瀬まみ(訳)
出版社:美術出版社 文責 美術 木村顕彦

 スコットランド出身で、アメリカのギャラリーディレクターを務めるマイケル・フィンドレー(1945-)。オークションハウスのクリスティーズでの勤務経験も長かった彼女が、アートの価値について多面的に論じた一冊が本書である。
 白い表紙には黒い文字。シックな造本かと思いきや、見返しと綴じ糸が蛍光色のピンクオレンジ。そのセンスが、文中に現代アートについての考察も満載であることを予感させる。
 まず、文中にはピカソ、マティス、ボナールにはじまり、現代に至るまでの多くの現代アーティスト名(例えばジョン・カリン、カラ・ウォーカー、シリン・ネシャットなど。恥ずかしながら、本書によって初めてきく名前ばかり)が登場、予備知識があればあっただけ楽しめる。
 綴られている内容でいえば、著者フィンドレーが出会ってきたコレクターたちのこと、オークションのこと、アートコレクションがある暮らしのこと、などなど、美術という特殊な世界の話ではあるが興味深い記述が並ぶ。
 自分は美術には興味がないという方も多いかもしれない。だがそんな人でも、本書をパラパラとめくって読んでいくと、きっと興味がある項目を見つけられるはず。・・・たとえば「何がアートの価値の差を決めるのか?」とか。
 とかくアートは、お金がからむと、いかがわしい世界だと思われがちだ。しかも逆に、お金がからまないと今度は、ニートの道楽のような理不尽な扱いを受けてしまうから、なお厄介。実際、本書にも、投資目的でオークションに参加して利益を上げる人のことも紹介されている。だが、全体を通して読んでみると、美術ならびにアート流通の世界は決してデタラメなものではないことがご理解いただけるだろう。
 そんな、アートに対する応援の気持ちでいっぱいの私が、特に驚いたのは本書での次の記述。以下、本文から引用。
 「デイビッド・ホックニーは、従来の素材を使って絵画、素描、版画を40年もの間制作してきたが、今ではiPhoneアプリの『Brushes』で、親指の腹だけを使って描き、彼が見たもの一連の習作を、リアルタイムで世界中の友人たちに発信している。」
 デイビッド・ホックニー(1937-)、アメリカの現代アーティスト。・・・ホックニー、最近どうしているのかと思っていたら、そんな創作活動をしていたとは!そういえばホックニーは、かつてカラーコピーやFAXを版画作品に利用していたと記憶している。その時代その時代の先端の道具、つまり今でいえばiPhoneを使って創作・発信をする現代アーティストの姿からは、学ぶことが多い。
 
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