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○1828『東北』○

『東北』
著者名:田附勝 出版社:リトルモア 文責 美術 木村顕彦

 田附勝(1974-)。写真家。
 富山県出身である彼は、2006年から東北を撮影している。本書は、その東北撮影を一冊にまとめた写真集だ。
 各ページは、キャプション(説明文)がなく、真四角なカラー写真で構成されている。
 東北を撮影したということはわかる。
 だが各々の写真は一体、何県で撮られたのだろう。いつ頃撮られたものなのだろう?東日本大震災前か、それとも後か?
 そんな想いでページをめくる。
 すると巻末近くに、各写真撮影ポイントの解説と、縮小図版による収録写真一覧ページが出現する。それはまるで種明かしのようだ。
 そこでわかる。
 あ、これは東日本大震災以前の東北だ、と。
 正確に言えば、2011年4月1日(震災後)に撮影された写真は二点。他の写真とわけて掲載されているのだが。
 その後、装丁に目を移す。
 本書カバーは朱色とクリーム色。見返しは、朱色のみ。
 それを踏まえた上で、先述の、縮小図版による収録写真一覧を眺めると気付くことがある。
 それは、収録写真72点のうちの、何点かに散りばめられた、朱色のある写真の存在だ。
 オシラサマの衣。イクラ(鮭の卵)。鹿肉。面。神社境内の橋。
 東北という地、異なる県に共通する朱色の存在。
 ことさらに震災前に撮影されたと写真群だと強調する必要はないだろう。
 加えて、ことさらに民俗学的な写真群というわけでもない。
 暗いわけでも、明るいわけでもない。
 巻末に寄稿している赤坂憲雄(民俗学者)は、本書を「動物的な東北があふれている」と評している。動物的な東北。それは確かにうなずける。
 総合して私は、何枚かの写真に見られる朱色が、本書における「動物的な東北」を形成していると読んだ。
 
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