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○1834『向田邦子の恋文』○

『向田邦子の恋文』
著者名:向田和子 出版社:新潮社 文責 美術 木村顕彦

 本書は新潮文庫の一冊だ。
 著者は向田和子(1938-)。脚本家で作家の向田邦子(1929-1981)の実妹だ。
 本書巻頭に、本書に関する簡単な説明が掲載されている。それをまず、以下引用。
 「姉向田邦子とN氏の手紙、N氏の日記などのおさめられた茶封筒は昭和五十六年初秋、青山のマンションで姉の遺品を整理していたときに見つかった。内容については、ある程度の予想と見当はついていたけれど、実際に茶封筒を開けてみたのは、平成十三年の春になってからだった。(改行)姉がこの世を去って、二十年近く経っていた。(改行)(略)何度も読み返してみて、私なりにわかってきたことがあるような気がする。私なりに感じたこと、考えたことを第二部で書き記してみたいと思う。」
 今引用した文章からわかるとおり、本書は二部構成となっており、実際に妹・向田和子が執筆している箇所は第二部のみといえる。
 では、第一部はというと。それは「姉向田邦子とN氏の手紙、N氏の日記」を活字化した内容である。両者の手紙は、恋文。・・・本書タイトルの「向田邦子の恋文」とは、そういう意味からだ。
 しかしながら、向田邦子とN氏の恋愛は波乱を含んでいた。
 「カメラマン、N氏は邦子よりも十三も年上で、妻子のある方だった」(本文より)からだ。
 本書に収録されている向田邦子とN氏との手紙のやりとりや日記の文章には、他愛のないことばかりが書かれている。それがまた、切ない。
 N氏の死(詳細は本書にて)。そしてそれから17年後、向田邦子は飛行機事故で不慮の死に見舞われる。人間の心情の機微を見つめ続けた脚本家に対しての、あまりに冷酷な運命といえよう。
 向田邦子を知る人、そうでない人、ぜひ多くの方々に読んでいただきたい一冊だ。
 
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