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○1840『日本まんが 第壱巻 「先駆者」たちの挑戦』○

 『日本まんが 第壱巻 「先駆者」たちの挑戦』
著者名:荒俣宏(編著) 出版社:東海大学出版部
文責 美術 木村顕彦

 まず巻頭に次のような言葉がある。
 「本書は、株式会社イーブックイニシアティブジャパンによるWeb連載『荒俣宏の電子まんがナビゲーター』に、清水勲氏との対談を加え、全体にわたって改訂したものです。」
 テレビでもお馴染みの博物学者・荒俣宏(1947-)が、日本を代表する漫画家や漫画史研究家にインタビューをしたシリーズ『日本まんが』全3巻。本書はその第1巻「『先駆者』たちの挑戦」である。
 インタビューが収録されているのは清水勲(1939-)、やなせたかし(1919-2013)、ちばてつや(1939-)、水野英子(1939-)、水木しげる(1922-)各氏。漫画史研究家である清水勲以外は全員漫画家だ。
 やなせたかし、ちばてつや、水木しげるについては、この書評の場でも散々私が紹介しているので、本書に書かれている彼らの人生や面白エピソードは改めてここでは書かないこととする。
 その他で印象深かったのは、清水勲の章において語られている、版画家・長谷川潔(1891-1980)の文字の美しさについてだ。
 本書によると、日本史の教科書でお馴染みの風刺画家ジョルジュ・ビゴー(1860-1927)の晩年について、清水がかつて、長谷川に訊いた(!)ことがあるという。彼はその際に長谷川直筆の返信書簡を受け取る。
 「ほんとにきれいな字ですね。信じられないほどみごとな。」
 本書におけるインタビューの最中に書簡の実物を見た荒俣は、そう語る。・・・だが、その書簡の文字は、本書に写真図版が掲載されているでもなく。静謐な世界をモノクロ銅版画で表現した長谷川潔がどんな美しい文字を書いたのか。ただ気になる。
 また、水野英子の章で語られている、漫画出版界の現状についての話は驚きながら読んだ。端的にいうと、そこでは、水野英子ほどの巨匠でさえも、新作を発表する雑誌や、単行本を出版してくれる出版社が見つからないことが多い、という現状が語られている。
 日本漫画界を牽引し続けてきた「先駆者」たちの貴重な証言が、本書には詰まっている。
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