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○1842『日本まんが 第参巻 きらめく少女の瞳』○

 『日本まんが 第参巻 きらめく少女の瞳』
著者名:荒俣宏(編著) 出版社:東海大学出版部
文責 美術 木村顕彦

 テレビでもお馴染みの博物学者・荒俣宏(1947-)が、日本を代表する漫画家や漫画史研究家にインタビューをしたシリーズ『日本まんが』全3巻。本書はその第3巻「きらめく少女の瞳」である。
 きらめく少女の瞳、という副題からもお察しの通り、本書で紹介されている漫画家は少女漫画家たち。ラインナップは里中満智子(1948-)、竹宮恵子(1950-)、萩尾望都(1949-)、高橋真琴(1934-)、楳図かずお(1936-)の5名である。
 楳図かずおといえば恐怖漫画の描き手として知られているが、彼による初期の恐怖漫画は少女誌での連載が主だった。
 また、高橋真琴という漫画家の名前は、案外知られていないかもしれない。彼は(註・男性である!)漫画家というよりは、少女を中心に添えた抒情画を描き続けている人物である。近年は画集が刊行、ならびに復刻、加えて著作のカバーに彼の画が採用されている場合も多い。再評価の気運高まっていることが私には嬉しい。
 本書では高橋の画の制作手順が丁寧に紹介。「これとこれの線、衣服の線、全部セピアが違うんです。」という説明にまず驚く。印刷では表現しきれない原画の魅力が強調されている。
 その他、里中・竹宮・萩尾各氏は、少女漫画家として確固たる地位を得ている。現在では3人ともが大学での漫画学科の教授をしているようだ。
 教育という点で言えば、里中満智子の節において、中国人の学生についての記述が特に興味深く読んだ。端的にいうと、中国においては漫画家は、画がうまければそれでいいという考えがあるようで、ストーリーを構築することの大切さがなかなかわかってもらえないことがあるという。
 また、里中が出版社に新人(例えば漫画を勉強している学生)を紹介したとして「広くアジアの儒教文化圏においては、紹介してもらった仲介者に金銭的なお礼をする義務が発生する」というような、日本との文化の違いを実感することも多いらしい。
 大学で漫画を教えることの苦労は、三氏ともそれぞれあるようで、その点については是非実際に本書を手に取って読んでいただきたい。
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