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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1845『行きと帰り』○

 『行きと帰り』
著者名:本城直季(写真)谷郁雄(詩)
出版社:パイ インターナショナル 文責 美術 木村顕彦

 光沢がない。表紙も、本文の紙も。
 本書は、写真家・本城直季(1978-)と詩人・谷郁雄(1955-)のよる、写真と詩による著作である。
 本城の写真は、「4×5判のカメラを使用して人物や風景などをミニチュアのように撮影する独特のスタイル」(本書巻末の略歴より引用)で成立している。
 そのスタイルで撮影を続ける彼の仕事は、第一写真集『small planet』(リトルモア刊・2006年)から一貫している。
 『small planet』が刊行された頃、彼が出演したテレビ番組によって私はその存在を知る。
 その番組で紹介された彼の作品群の中で、私が最も心惹かれたのは、校庭(グラウンド)を俯瞰して撮影した写真だった。
 その後私は、『small planet』を購入し、彼の作品世界に改めて感嘆。だが、残念ながらその写真集には、例の校庭を俯瞰して撮影した写真は掲載されていなかった。
 それから何年か経ち、本城はいくつかの写真集を発表。そして2013年。本書を刊行。
 その本書にあった。あの、校庭の写真だ。
 サッカー場や野球場など、そのほか気に入った写真も多い。
 加えて、前述のように本書には谷郁雄による詩が添えられている。それは例えば次のようなものだ。「悩み事」と題された詩から引用。
 「悩み事を(改行)聞いてもらった(改行)友達のほうが(改行)ぼくよりずっと(改行)つらい悩みを(改行)心に隠していた」
 ・・・詩だけならば若干やりきれない気持ちになるが、その横には本城直季の写真があるから救われる。なんといっても、風景を俯瞰している写真だ。個人の悩みなんて小さい小さい!というメッセージか。
 ただ、通読してみて疑問だった点が一つある。それは、本書の造本についてだ。
 小ぶりなハードカバーで、縦置きの向きなのだが、本を横にして読む向きで本文(写真と詩)が印刷されているのだ。はっきり言って読みにくい(めくりにくい)。これならば横長の造本にすればよいのに、と私などは単純にそう考えてしまった。
 まあ、その造本についても何らかの意図があるのだろう(普通に縦置きの方が、例えば書店の本棚に配置する際に、詩集の扱いとして詩のコーナーに置きやすい、とか)。
 ミニチュアのように見える、と文章で書いただけでは今ひとつ伝わらないかもしれない本城直季の世界を体感したい方には、まずオススメの一冊だ。 
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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