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○0192『iPS細胞』

『iPS細胞』
著者名:八代嘉美 出版社:平凡社新書 文責 かなめ
 
 2007年11月ヒトのiPS細胞の成功は世界中に大きな衝撃を与えた。たった四つの遺伝子を導入するだけで分化した細胞が多分化能を取り戻すことができたからだ。
 このiPS細胞の成功前まではES細胞が主流であった。しかし、ES細胞にはいくつかの倫理的な問題を抱えていた。まず一つにES細胞はその成り立ちの都合上、どうしても胚を壊す必要があった。胚は子宮にいれてやれば人間として生まれてくる可能性を持っているわけで、生命の萌芽と呼ばれることもある。そして、生命の萌芽を壊してしまうことに対して違和感をもつ人がいても、一概に保守的と避難することは正しくないだろう。なぜならば、その私たちもかつてその萌芽であったのだから。もう一つは、第三者の精子と卵子の末裔であるES細胞は、患者に移植すれば通常の臓器移植と同じように、拒絶反応が起こる。それを避けようと核移植によってクローン胚をつくれば、今後はクローン人間ができてくる可能性が生じてしまう。
 iPS細胞の衝撃は、ES細胞を用いずに再生医療を行える可能性を示したと言うことだけでない。これまで卵細胞という特殊な細胞に核を移植したり、体細胞をES細胞と融合させるといった方法を用いなければ不可能と考えられてきた体細胞の初期化や再プログラミングが、たった四つの遺伝子の導入で再現できることを示した。
 しかし、一つ懸案事項がある。それは遺伝子導入に使われているウイルスがマウスのウイルスであることだ。種の壁を越えて行われている研究は、将来新たな人獣共通感染症を引き起こさないとも限らない。今後はより安全なiPS細胞を目指す必要がある。

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