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○1847『東京ポートレイト』○

 『東京ポートレイト』
著者名:鬼海弘雄 出版社:クレヴィス 文責 美術 木村顕彦

 2011年から2012年にかけて、東京・山形・大阪と巡回した「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」。私はそれを鑑賞してはいない。
 本書は、その展覧会の図録として刊行された書籍写真集である。写真展で作品を鑑賞する時の迫力には及ばないかもしれないが、鬼海弘雄の写真世界を知るには、本書を見るのも一つだ。
 鬼海弘雄(1945-)。写真家。東京の、道行く人に声をかけ、撮影する。
 真四角のフレームの中に、一人うつる肖像写真。路地の一角の風景写真も、彼は撮る。人を撮っても、風景を撮っても、どことなく一本筋を通した強さを感じる。
 本書に収録されている肖像写真・風景写真群は見飽きない。
 失礼を承知で言えば、本書に登場するのは奇妙な人たちが多い。
 ・・・街で見かけて、気になる、ちょっと奇妙な人。誰もがそんな人を見かけるはずだ。
 気になる。大体はそれで終わる。
 だが鬼海は違う。その人に話し掛け、肖像写真を撮る。この勇気には驚く。
 肖像写真には、当然ながら各々にタイトルがついている。そのタイトルを見るだけで、その人がどんな人か、少しわかる。タイトルの一例を挙げてみる。
 「預金通帳を見ていた女性」、「48回、救急車で運ばれたと語る男」、「遠くから歩いてきたと呟いた青年」。
 一歩間違うと、ギャグとして捉えてしまいそうなタイトルだが、鬼海のそれは真剣だ。ここに写る人たちは、決してふざけて生きているわけではない、それが伝わってくる。
 とどめをさすのは「28年間、人形を育てているというひと」の肖像写真だ。・・・写真にうつる女性は、確かに人形を抱いている。
 ・・・そういう人もいるのだなと思い、隣のページの写真に目を移す。そこには、次のようなタイトル。
 「人形と一緒に28年間暮らしているひとの夫」
 ・・・人と人とのつながり、歳月、出会い。これから、機会ある毎にめくることになりそうな写真集である。
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