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○1850『友部正人詩集』○

 『友部正人詩集』
著者名:友部正人 出版社:思潮社 文責 美術 木村顕彦

 本書は、思潮社刊の現代詩文庫シリーズの第182巻に当たる。
 谷川俊太郎、茨木のり子、ねじめ正一ら、日本を代表する詩人たちの作品を網羅したそのシリーズ。中に、本書「友部正人」の巻を見つけ、私はおっと思った。
 友部正人(1950-)。歌手。詩人。
 フォークシンガーという区分で紹介されることもあるが、彼の曲は、シュールで不思議な詩の世界観が魅力的だ。
 本書に収録されている多くの詩には曲がつけられており、友部自身によって歌われているものである。ただし、私は友部の曲を全て知っているわけではないので、詩だけで独立している作品も中にはあるかもしれない。実際、本書には「未発表詩篇」という章が設けられており、「猫を買いに」「詩と新聞」などの詩がそこに収録されている。
 また、エッセイの章もあり、読んでいて面白い。そこに収録されている「阿佐ヶ谷を出ていこう」というエッセイには漫画家・永島慎二が登場する部分を紹介したい。以下引用。
 「(略)ある日、喫茶店で、永島慎二さんに、『友部はいつも、風の吹く方を見て話をしているね』と言われた時、なんだかぞーっとしちゃって、あわてて町の方を見渡したら、ぼく、ひとりぼっちだった。(略)」
 漫画であったり、美術であったりを、自分の興味の赴くままに見ていくと、ある時に必ず音楽や詩につき当たる。友部正人と永島慎二という組み合わせは、私にとってはそれに当たる。
 友部が永島の言葉を聞いて「ぞーっとしちゃっ」た理由は私にはわからない。だが、ここで強調したいのは永島の発した「友部はいつも、風の吹く方を見て話をしているね」という言葉は、普段はなかなか、一般的な人ならば口にしないような、言うなればキザったらしい発言だということだ。・・・詩人以上に詩的な言葉を発した永島に、友部は「ぞーっと」した、という意味なのだろうか。
 その他、谷川俊太郎や矢野顕子らからの寄稿もあり、友部正人の詩の世界が網羅されている一冊だ。ここに収録されている詩を見てから友部の曲を聴いてみるのも面白いかもしれない。
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