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○1854『一銭五厘たちの横町』○

 『一銭五厘たちの横町』
著者名:児玉隆也(文)桑原甲子雄(写真)
出版社:昌文社 文責 美術 木村顕彦

 永田浩三著『NHKと政治権力』(岩波書店刊)を読んだとき、次のような記述が目についた。
 「このころ、わたしと長井デスクは、社会部の小俣一平記者たちとともに、伝説のルポライター・児玉隆也が書いた『一銭五厘たちの横町』(岩波現代文庫)のその後を追いかけていました。(略)小俣記者は、児玉さんにほれ込み、『一銭五厘たちの横町』に登場したひとを再び訪ねました。児玉さんは、写真家・桑原甲子雄の写真のその後を追ったものでしたから、われわれは、その後とその後ということになります。」
 この記述を読み、伝説のルポライター・児玉隆也という人の存在がまず気になった。
 次に、「『一銭五厘たちの横町』に登場したひとを再び訪ね」という箇所に頭がいったが、その著作『一銭五厘たちの横町』を読んだことがない私からすると、どんな流れで「ひと」が「登場」し、それを「再び訪ねる」のか、との詳細がつかみ切れずにいた。
 また、「桑原甲子雄の写真」というのも見逃せなかった。
 2014年に世田谷美術館で開催された桑原甲子雄展のチラシに彼の略歴があるので、引用紹介する。
 「戦前期、生まれ育った東京の下町をアマチュア写真家として撮り歩いた桑原甲子雄(くわばら・きねお 1913-2007)。戦後は写真雑誌の編集長を歴任しますが、やがて再びカメラを持ち、また若き日の作品が再評価され、1973年、還暦で初個展を開催します。(以下・略)」
 永田浩三、児玉隆也、そして桑原甲子雄。この線が気になったからには、『一銭五厘たちの横町』なる著作を読むしかない。ということで本書を手に取った。
 『NHKと政治権力』にあるように、『一銭五厘たちの横町』は現在は岩波現代文庫で入手できるが、私が読んだのは昌文社版。1975年刊である。
 1975年刊。著者である児玉隆也は若くして亡くなっているが、その生没年を確認してみてまず驚く。
 児玉隆也(1937-1975)。そう、本書『一銭五厘たちの横町』を刊行して程なくして児玉は亡くなっているのだ。「伝説のルポライター」という呼び名が、あながち大げさなものではない事を感じる。
 さて、かいつまんで本書の内容を説明する。
 戦中、東京下町において徴兵された家庭を桑原甲子雄が撮影した写真99枚(99家族分)が残されていた。児玉隆也は、その写真に写った人たちが現在どのような生活をしているのか(現在と言っても、本書の取材を始めた1970年代)を取材調査をする。その内容をまとめたルポルタージュが本書である。戦後30年ほどで変貌を遂げる町のなかで、99枚の写真をてがかりに捜索をするのは困難を極めた。その過程は、ぜひ本書を実際に読んで確認していただきたい。桑原甲子雄による写真も図版掲載されている。
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