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○1861『秋岡芳夫 モノへの思想と関係のデザイン』○

 『秋岡芳夫 モノへの思想と関係のデザイン』
著者名:目黒区美術館・編 出版社:美術出版社
文責 美術 木村顕彦



 本書は、2011年10月から12月にかけて目黒区美術館において開催された「秋岡芳夫展」図録の書籍版である。
 本書帯には次のようにある。
 「立ちどまった工業デザイナー(改行)童画家、工業デザイナー、木工家、プロデューサー、道具の収集家・・・。(改行)1960年代から70年代高度成長期の日本にあって、(改行)いちはやく『消費』を抜け出し『手の復権』を提唱した(改行)多才なデザイナーのメッセージを紐解く!」
 秋岡芳夫(1920-1997)。
 その人は、大げさでなく多才な人だった。先に引用した帯書きの言葉は決して誇張したものではない。本書を一冊見ていくと、その事がよくわかるはずだ。
 秋岡芳夫の全貌を知ることができるという意味においては、若き日の彼が描いた童画や版画、そして木工家やプロダクトデザイナーとしての足跡がカラー図版と文章でまとまっている本書の存在は貴重であろう。
 さて私は、本書によって初めて秋岡芳夫の存在を知った。テキスト部分を読んでいくと、地場産業の指導についても、秋岡の存在がいかに大きな存在だったかを、今さらながら思い知る。
 中でも特記したいのは、岩手県の大野木工との交流である。秋岡が1980年代の大野村において木工製品による学校給食器の製作指導を行なった詳細については実際に本書を手に取って確認していただきたい。
 「立ちどまった工業デザイナー」。秋岡を指すこの呼び名は、深い。
 しかしながら。立ち止まり、そして「消費」を抜け出す。だがその先に何があるのだと思われる方もおられるかもしれない。
 端的に言って予測されるのは、消費をしなければ経済が回らないだろうという意見だ。
 それ対して、秋岡が出した結論は、「消費者から愛好者へ」だった。要は、安いものを買って使い捨てするよりも、良いものを大切に長く使う生活の提唱だ。
 いかがだろう。21世紀になってみて初めて、多くの人は、生前の秋岡が言っていた言葉や行動の意味を理解しているのではないだろうか?・・・現在の若い人たちにも、ぜひ読んでいただきたい一冊である。 
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