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○1874『目利きのヒミツ』○

 『目利きのヒミツ』
著者名:赤瀬川原平 出版社:光文社 文責 美術 木村顕彦

 本書は、光文社・知恵の森文庫の一冊である。
 著者は、美術家・作家の赤瀬川原平(1937-2014)。
 本書のテーマは、タイトルにもある「目利き」。
 目利き、ときいて多くの人がまず思い浮かべるのは骨董の世界だろう。
 だが、人が無意識に目を利かせている場面は、骨董の世界のみならず、多々ある。
 本書で扱われているテーマでいうと、土地、現代美術、オウム信者、澄んだ目、イチロー、ニセ札・・・。
 いま整然と並べたが、本書ではそれらについて語ることにより、「目利き」ということを多角的に考察している。
 なかでも私が興味深く読んだのは、澄んだ目について綴られた第5章「澄んだ目の養殖」だ。
 その章は、オウム信者についても含んでおり、印象深い文章があったので、以下引用紹介する。
 「澄んだ目とかつぶらな瞳というのは自然なもの、天然のものと思っていたけど、養殖ものも出来るんだと知ったのがオウムの事件だった。(改行)演技とか美容整形だけではなかなか澄んだ目はできない。オウムのあれはとりあえず本物だろう。多少の演技もあったかもしれないが、あれは簡単な構造の目ではなくちゃんと生きている目、いわば養殖された澄んだ目なのだ。」
 「だいたいのことが人の顔を見ただけの直感でわかるが、『人は見かけによらぬもの』ということがあるので困るのだ。」
 そう、オウム真理教による一連の事件は、その事を我々に示した。2015年は、あの事件から20年となる節目の年だ。日本人の「目」は利くようになったかが試されている。
 その他、巻末には骨董にも造詣が深い随筆家・白洲正子(1910-1998)との「対談・目玉論」も収録。物事を見ることについていろいろと考えるきっかけを与えてくれる一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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