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○1880『かわいい仏像 たのしい地獄絵-素朴の造形-』○

『かわいい仏像 たのしい地獄絵-素朴の造形-』
著者名:須藤弘敏・矢島新 出版社:パイ インターナショナル
文責 美術 木村顕彦

 本書は二部構成になっている。
 「1 かわいい仏像」は須藤弘敏(弘前大学教授)が担当、そして「2 たのしい地獄絵」は矢島新(跡見学園女子大学教授)が担当、という具合だ。
 カラー写真図版によって、「かわいい仏像」と「たのしい地獄絵」の数々を紹介している本書。だが、それらは決して、かわいらしさやたのしさを最初から狙ってつくられたわけではないだろう。多くは江戸時代につくられた、歴史ある仏像(民間仏)群なり地獄絵群である。言うなれば、素朴さゆえに「かわいさ」や「たのしさ」が滲み出ているものたちだ。
 さて、本書で紹介されている仏像は、青森県と岩手県北部にあるものに限られている。
 私が住む青森県に、これほどまでに素朴で「かわいい」仏像があるとは!という驚きを持ちながら本書をめくる。
 収録されている全てを通じての、私のお気に入りは「24 僧形立像(地蔵菩薩)」。青森県風間浦村にあると記載されているその仏像は、比較的洗練されたフォルムで、かわいいというよりは美しい。
 また、青森県八戸市にあると記載されている「34 仁王像」の魅力も捨てがたい。その仁王像の解説文には「これほど脚の短い仁王像は日本中どこにもないだろう」とある。・・・実際に本書で見てていただくと、確かに!と納得するはずの、脚の短さである。
 対して地獄絵については、長野県、滋賀県、埼玉県、静岡県と、全国各地にあるものが収録されている。
 極彩色のものもあり、淡彩のものもあり、中でも私は特に、埼玉県にあると記載されている「46 光世作閻魔大王八王大地獄図」というものに強く惹かれた。レリーフ状になっているその地獄絵は「計5面を全開した際の横幅が660センチに及ぶ圧倒的な大きさを誇る作品」と解説にある。残念ながら、写真図版ではそのようなスケール感は伝わってこなかったので、是非実物を見てみたいと感じた。
 国宝に指定されるような仏像や地獄絵とは一味ちがった美を発見できる一冊だ。
 
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