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○1883『市川中車 46歳の新参者』○

『市川中車 46歳の新参者』
著者名:香川照之 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦

 「『市川中車 46歳の新参者』は、私、香川照之が(改行)市川中車という名跡を襲名するまでの経緯や内情について、(改行)言葉で語ったものを第三者が本として構成したものである。」
 そんな巻頭の言葉から、本書は始まる。
 本書のアウトラインは、この文章でほぼご理解いただけるであろう。それに、少し補足をする。
 香川照之(1965-)。彼は、1989年のデビュー以来、多くのテレビドラマや映画において活躍を続けている俳優だ。
 ちなみに彼は、東京大学を卒業していることでも知られる。
 本書を読んだ時に、あまりにも文章が読みやすく、かつ理論的な内容だったゆえ、さすが東大卒の人の文章はちがうなーと私は思った。・・・しかし、読み進めたあとに、先に引用した巻頭の言葉をふと見つける(・・・ライターが文章化したものだった)。しかしながら、本書の文章が読みやすく理論的なのは確かなことだ。一例を挙げる。社会的な内容を持った日本映画について書かれた箇所から、以下引用。
 「日本で社会的な映画がなかなか成立しないのは、芸能人と社会性とが分断されていることがその背景にあるからだ。社会に対して何も考えていないふりをしているのが、当たり障りがなくて安全だという消極的な認識が広く芸能界を席捲している。(改行)かと言って、昨今のハリウッドの大作映画にありがちなように、地球の滅亡を訴えたりと一見社会現象と合致する題材を扱いながら、そこに実のあるメッセージはないという映画を作り続ける姿勢も、何かが大きくズレている。」
 いかがだろうか?文中の「かと言って・・・」以下の文章は、おそらく多くの人が感じていながらも、なかなかこんな風にスッキリとまとまった言葉で言えないものではないだろうか(内容のみならず、理論的で優れた文章という意味で、本書は高校生の小論文指導の際にもお勧めできるのではと私は密かに考えている)。
 さて、本書の内容に戻ろう。ご存じのことかと思うが、冒頭で引用した文章の中にある「市川中車という名跡」とは、歌舞伎の名跡を指す。 
 マスコミ報道などで周知のとおり、俳優・香川照之は、2012年に九代目市川中車を襲名して歌舞伎役者となった。
 その背景には、彼が歌舞伎俳優俳優の三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)を父に持つ、という経緯。
 しかしながら、香川照之の生後一年、両親は離婚。25歳まで、父と彼が会う事はなかった。
 そんな流れがあった上での、香川照之の歌舞伎役者デビュー。この事は多くの人を驚かせた。
 本書は、その「経緯や内情」が綴られている。
 血脈であったりとか、跡を継ぐということであったりとか、歳月がもたらすものであったりとか。
 歌舞伎がどうのこうのを抜きにしても、読めば、読者の数だけ色々と感じるところがあるはずだ。

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