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○1884『なみだふるはな』○

 『なみだふるはな』
著者名:石牟礼道子・藤原新也 出版社:河出書房新社
文責 美術 木村顕彦


 石牟礼道子(1927-)。作家。水俣病をテーマにした小説『苦海浄土』の著者として知られる。
 藤原新也(1944-)。写真家、作家。
 本書は、両者の対談を収録したもの。巻末の記載によると「2011年6月13日から15日にかけて(改行)熊本市の石牟礼道子氏宅で行われた」とある。
 対談の時期から推察されるように、本書の中で語られるのは、東日本大震災によって引き起こされた福島県の原発事故について。それに加え、石牟礼がライフワークとして取り組んできた水俣病についての話が混ざり合う。
 「水俣のチッソも国策でやった会社で、原発も半ば国策ですよね。それが同じように問題を起こして、原発の場合は海ばかりでなく空気まで汚染されて。そのちがいはあるけれども、ある意味ですごく似たような状況です。」(藤原)
 ・・・いま引用いた言葉のように、この国が犯した、大きな大きな過ちの二つについて本書では語られている。
 そしてまた、その二つは様々な利権がからんでいるせいで、被害者でさえも声高に被害を被っていることを叫べない。それは次の言葉からも読み取れる。
 「水俣にとって会社(木村註・会社とは、水俣病を引き起こした会社・チッソを指す)は恩人と思っていたのです。それはいまでも根強いですよ。」(石牟礼)
 ここに、自らが恩恵を被ったものに対して、悪だと言い切れない人間の哀しさがある。
 それに加えて、写真家・表現者としての藤原の言葉も見逃せない。印象に残った記述を引用して稿を終えたい。
 「僕は写真家だから人の人相を見るんですけど、話しはじめる前に顔を見ただけでその人が本物かニセ物かすぐわかります。」
 「(略)滅びの過程の中で僕個人はこれから美しく生きたい。美しいものを発信したい。」
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