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○1916『なぜ、日本人は横綱になれないのか』○

 『なぜ、日本人は横綱になれないのか』
著者名:舞の海秀平 出版社:WAC 文責 美術 木村顕彦

 まずは本書の構成から。
 第一章と第二章は、舞の海の自叙伝的な記述。頭部にシリコンを入れたことにより規定の身長をクリアした、有名な新弟子検査エピソードはここに書かれている。
 第三章は、本書タイトルでもある「なぜ、日本人は横綱になれないのか」と題された記述。元力士から見た、現在の大相撲の状況が、わかりやすく解説されている。
 そして、第四章は、床山(力士の髪結いほか、様々な仕事をする)である西山安士氏との対談を収録。「大相撲を十倍楽しむために」と題されたそのトークが展開される。
 と、以上全四章からなる本書。興味のある章から読み進めることができる。
 通読してみて、実は私の心に強く残ったのは、相撲に関する記述ではない。
 それは次のような箇所だ。
 「(略)二年後に山形国体(1992年に山形県で開催された第47回国民体育大会、通称『べにばな国体』)を控えていて、相撲を強化したいので私が採用されたのです。」
 さて、この文中の「私」は舞の海のことで、「採用」とは、山形県の教員採用を指す。
 舞の海は日本大学に進学し、その卒業を控えた年に、山形県の教員としての採用が決まっていた。
 だが、その時期に彼は後輩の死を経験。それにより、若き日の舞の海の気持ちにある決意が生まれる。
 それは、自分の好きなことをして後悔のない人生を送ろうという決意だった。
 その決意により、舞の海は山形県の教育委員会に、採用の辞退をし、相撲部屋の新弟子検査に臨んだ。
 いささか注釈が長くなったが、そういう流れでの記述が、今引用した箇所である。
 舞の海が、山形県教育委員会に対して不義理をしたうんぬんの事は、ここでは置いておくとして。私が気になったのは、引用箇所の「二年後に」「国体を控えていて」「相撲を強化したいので」舞の海が教員として採用されたという点だ。
 大学卒業後に一度教員に採用された場合、定年退職までは40年近く教師を続けると考えるならば、教育ならびに教員の養成は極めて長期的な視野を必要とするもののはずだ。だがそれに対して、実際は「1992年の国体」という一時的なものによって個人の人生は大きく変化することもあるのだと私は感じたのだった(舞の海はその大きな変化を、さらに自分の意志でさらに大きく変化させたわけだが)。
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