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○1923『ウソ力(想像力)の鍛え方』○

『ウソ力(想像力)の鍛え方』
著者名:絹谷幸二 出版社:日本経済新聞社 文責 美術 木村顕彦

 絹谷幸二(1943-)。フレスコ画の技法でカラフルな作品を描く画家。1997年長野冬季オリンピック公式ポスターでその作品をご記憶の方もおられるかもしれない。
 本書は、その絹谷による芸術論・・・というよりも、持論を展開した一冊だ。
 「芸術の力とは何かといえば、私は究極、『ウソの力』ではないかと考えている」著者。
 本書には、それこそ絵空事のような記述が並んでいることは否定できない。
 例えば、「美術の教科書は、今の30倍くらいの厚さがあってもいい」という提案(?)。大いに賛同したいが、現実的にはちょっと・・・と言葉を濁したくなるものだ。
 しかしながら、本書を読んでいると、芸術家と呼ばれる人がいかに自由な発想をするかについては学ぶことができる。
 また、自由という点では少し離れるかもしれないが、本書にあるドナルド・ジャッドについての記述は私を大いに驚かせた。
 ドナルド・ジャッド(1928-1994)。ミニマル・アートに属する立体作品を多く遺した芸術家。彼について本書では次のように記している。
 「ジャッドは、アメリカの砂漠の近くにある広大な街を買い取って、自作のための美術館とアトリエをつくった。そこには、工場、ホテル、銀行のほか軍隊の飛行場もあり、その格納庫に一辺二メートルほどの直方体の作品を百個ぐらい並べて展示場にした。ジャッドは、シンプルな色を塗った箱を組み合わせたような、一種、簡潔にして明瞭な作品を制作し続けた。その一方で、街を買い、家具屋などのビジネスを手掛けるなどの華々しい人生を展開した。」
 ジャッドの作品が高い評価を受けていることは知っていたが、芸術家の一面の他に様々なことをしていたことは、本書を読むまで全く知らなかった。
 ジャッドは、単にお金があったからそういうことができたのだろうか?私はそうは思わない。何をするにも想像力がまず最初の原動力だ。ジャッドには、それがあったから作品制作もしたし、ビジネスもしたのだろう。
 そういう点でいうと、絹谷が本書で言っていることとジャッドの生き様は繋がってくる(実際、本書によると絹谷と生前のジャッドは友人同士だったようだ)。
 絹谷幸二のファンも、彼の絵を見たことがない方も楽しめる一冊だ。
 

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