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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○1953『ボタ山であそんだころ』○

 『ボタ山であそんだころ』
著者名:石川えりこ 出版社:福音館書店 文責 美術 木村顕彦

 本書は福音館書店の「日本傑作絵本」シリーズの一冊。著者は、石川えりこ(1955-)。初めて聞く名前だった。
 物語の舞台は、炭坑のボタ山。
 鉛筆で描かれた絵。ほんの少しの淡彩部分もある。
 デッサンがしっかりしたタイプの絵ではないが、デフォルメが面白い。
 俯瞰する構図が多い。それに関してはデフォルメがなければ、本書のような見応えのある画面作りは不可能だ。
 鉛筆の線の質という事で言えば、風間完の絵を連想させる。
 そう言えば、風間完にも、ボタ山を描いた挿絵があった。
 九州の炭坑から物語が始まる小説『青春の門』(五木寛之・著)だ。
 炭坑の黒を描くには、やはり濃い目の鉛筆がふさわしいということか。
 さて、そこで本書だ。
 えりこと、その友人・けいこちゃんを柱として物語は進む。
 「わたし」であるえりこは、著者の石川えりこであろう。物語がフィクションかどうかの明記はない。
 二人で「どろの川」を渡るシーンの次に展開する、炭坑事故のニュース。その後、遠くへ引っ越したけいこちゃんからの手紙が届くシーンで物語は幕を閉じる。
 また、巻末には次のような言葉が綴られている。以下引用紹介。
 「となりの家のちえちゃんのおじさんは、よっぱらうと、いつも同じ話をする。『(略)山野炭鉱でガス爆発事故が起こった昭和40年6月10日、237人の炭坑夫が亡くなったんよ。そのとき、237人の夫のいない人と、237人のお父さんのいない子どもができたんよ。(以下略)』」
 石炭を知らない世代にも読んでほしい一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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