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○1975『「おまけ」の博物誌』○

 『「おまけ」の博物誌』
著者名:北原照久 出版社:PHP研究所 文責 美術 木村顕彦

 本書はPHP新書の一冊である。
 著者は北原照久(1948-)。テレビ『なんでも鑑定団』(テレビ東京系列)でおなじみ、おもちゃの鑑定士だ。
 ブリキのおもちゃに関する著作の多い北原だが、本書のテーマはそれとは少し趣が異なる。タイトルのもあるように「おまけ」について考察されたものだ。新書ながらカラー図版も多い。
 おまけの世界は、奥が深い。
 グリコのおまけ、仮面ライダースナックのライダーカード、そしてビックリマンシールやチョコエッグフィギュアなどなど、いつの世も、その魔力で子どもたちを魅了し続けている存在だ。
 さて、本書では、今挙げたそれらのおまけについても言及している。北原の年齢からすると、ビックリマンシールやチョコエッグフィギュアの流行などは自身の世代とは合致しないように思うが、それらについてしっかりと押さえている点など、さすが鑑定士である。
 通読して、私が心惹かれたのは、雑誌『少年倶楽部』の戦前の付録の存在。特に、ペーパークラフトでのジオラマは素晴らしい。加藤編集長の指名を受けて、中村星果が型紙をつくったとされるその付録は、ぜひ実物を見てみたいものだ。ちなみに、加藤編集長とは、加藤謙一のことだ。戦後に雑誌『漫画少年』を創刊させた、青森県弘前市出身の大人物である。
 また、紅梅キャラメルとカバヤキャラメルのおまけや懸賞の隆盛とその衰退についての記述もあり、とてもドラマチックだ。それを読むと、西岸良平の漫画『夕焼けの詩 三丁目の夕日』(小学館・刊)の初期の一編に、紅梅キャラメルとそのおまけ野球カードの事を題材に描かれたであろうエピソードがあることを思い出した。また、カバヤキャラメルの懸賞(オマケというよりは応募券を用いた)であるカバヤ文庫については、「カバの形をした特注の宣伝カー」の存在と、その宣伝の様子が「(略)熊谷元一さんの写真にも残されています。」
と本書では伝えている。・・・そういえばと思い、自宅にある『日本の写真家17 熊谷元一』(岩波書店・刊)のページをめくると、あった。「かばやがきたぞ」と題された、1953年の写真である。本書を見て、改めてその、かばのかたちをした宣伝カーの意味が理解できたというわけだ。
 自身の世代から見て懐かしいと感じるもの以外にも、面白い多くのおまけがあったことを教えてくれる一冊だ。
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