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○1988『鶴見俊輔座談 昭和を語る』○

 『鶴見俊輔座談 昭和を語る』
著者名:鶴見俊輔 出版社:晶文社 文責 美術 木村顕彦

 本書を読んでいる最中、著者の鶴見俊輔の訃報に接する。
 2015年6月30日発行の本書だが、これが鶴見による最後の著作とも言えるかどうかは微妙だ。
 なぜなら本書は、「『鶴見俊輔座談』(全10巻、晶文社、1996年)を再構成し、一冊にまとめたもの」(本書巻末の記述より)だからだ。つまり、再録著作。・・・それにしても、座談だけでも10巻分もあるとは驚きだ。鶴見が戦後日本の思想をリードした人物だということを示している。
 本書の構成は、大きく分けて五つの章。憲法、戦争、敗戦、戦争体験、天皇制。
 座談相手は河合隼雄(1928-2007)や開高健(1930-1989)、司馬遼太郎(1923-1996)など、故人も含まれている。というか、故人の方が多い。
 通読して、特に印象に残ったのは、開高健による次のような言葉だ。それは、23、4歳の頃に寿屋(現・サントリー)の宣伝を手掛けていた頃のことを語ったものである。以下引用紹介。
 「それでぼくは、何十億という金を文章で消化したんですよ。あるときぼくは計算してみたことがあるんですよ。ぼくが一年間に書いた広告の文章の字数で、新聞・雑誌・週刊誌に使った予算を割ってみたんです。(略)これは、めくらむような数字よ、当時。(略)それで初め恐くなった。二年ぐらいその恐怖心がつづきましたね。」
 コピーライターも楽ではないということか。
 その他、鶴見に私淑している中島岳志による本書巻末にある「解説」もオススメ。鶴見がよく用いる「岩床」というキーワードによって、本書の内容の要点がつぶさにまとめられている。
 「本書が鶴見の再評価につながることを願いたい。」その解説は、そんな言葉で結ばれている。きっと、鶴見への追悼という意味でも、本書は多くの方に読まれるはずだ。
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