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○2012『きかんしゃ やえもん』○

『きかんしゃ やえもん』
著者名:阿川弘之(文)岡部冬彦(絵) 出版社:岩波書店
文責 美術 木村顕彦

 本書は、「岩波子どもの本」シリーズの一冊。ロングセラーの絵本である。
 作者は阿川弘之(1920-2015)。エッセイスト・阿川佐和子(1953-)の父親としても知られる小説家だ。
 絵を担当しているのは岡部冬彦(1922-2005)。元々は漫画家で、代表作『アッちゃん』がよく知られており、漫画集団のメンバーとしても活躍した人物である。
 そんな、1920年代生まれの二人による絵本が、今も子どもたちに読み継がれているのは何とも嬉しい。
 2015年、作者の阿川弘之の訃報に接し、改めて本書を手に取る。
 物語は、年を取ったSLの「やえもん」が主人公。駅では、若手の「れえる・ばす」や「でんききかんしゃ」の台頭により、現場での彼(やえもん)の居場所が少なくなっている。
 作中のやえもんは、とにかく「きげんが わるい」。
 その描写を読むと、そんな「やえもん」の姿は、テレビで阿川佐和子が語っている父・阿川弘之のそれと重なってくる(阿川弘之は、とにかく不機嫌な人物だったようだ)。
 だがしかし、本書初版は1959年。阿川弘之39歳の頃の出版ということになる。
 壮年期の彼が書いた作品にしては、ずいぶんと年老いた人(?年老いたSL)の気持ちに感情移入をしながら書いていると感じる。この出版時点で、これほどまでに不機嫌な老人の気持ちがわかっていたのだから、晩年の彼(阿川)は、どれほど不機嫌だったのだろうと想像すると笑えてくる。
 さて、そんな物語は次のように続く。
 稲村に火の粉を落としたことにより、田んぼの火事を引き起こしてしまった「やえもん」。
 処分を受けることとなり、駅員たちからは、鉄くずスクラップにされてしまうことも案として出る・・・。この続きは、本書を実際に手に取って読んでいただきたい。
 阿川、岡部の死後も読み伝えていきたい一冊だ。
 
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