ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○2020『もっと知りたい 円山応挙 生涯と作品』○

『もっと知りたい 円山応挙 生涯と作品』
著者名:樋口一貴 出版社:東京書籍 文責 美術 木村顕彦

 本書は、東京書籍「アートビギナーズ・コレクション」シリーズの一冊。
 このシリーズは、国内外の画家の作品と生涯が、多くのカラー写真図版とわかりやすい解説により1冊ずつにまとまっている。そういう意味では、美術に興味のある方には最適なシリーズだ。
 そして本書はそのシリーズの円山応挙(1733-1795)の巻。
 円山応挙とは、誰でもが一度は名前くらいは聞いたことがあるだろう。江戸時代の画家だ。
 だがさて、彼がどんな作品を描いた人物かと問われると、どうだろう?
 正直に言って、その質問を受けた場合には、私もすぐには答えられない。
 私が住む青森県弘前市の久渡寺には、応挙の描いた幽霊画があるので、それを挙げることはできるが、それ一つによってすなわち応挙を伝えたことにはならない。
 実際、本書をめくって確認してみても、応挙作品は作風が様々だ。
 『夕涼み図』(1772年作)のような墨による作品あり、『神州和尚像』(1785年作)のような着色作品あり、果ては『氷図屏風』(1781~1788年作)のように線のみで描かれた現代絵画のような作品も見られる。
 それらを総括して、あえて一言であらわすと、「写生画」ということになるだろう。「写生画」とは、応挙の作品を形容するのに、昔から用いられている用語だが、やはりそれが的確だと気付く。
 さて、そんな円山応挙作品。本書を通読して、特に驚いたのは『保津川図屏風』(1795年作)という八曲一双の屏風作品である。
 解説によるとそれは「絶筆」すなわち応挙最後の作品とある。
 応挙死去が「1795年7月17日」で、この作品の完成が同年の「6月」とされているのだが、これが死の一か月前の作品と思えないほどに勢いのある作品なのである。水の流れをモチーフにした画からは、筆の衰えを感じさせないし、大体にして「八曲一双」というサイズは大作だ。この作品からは、応挙という大画家の気迫が感じられる。
 応挙という名前だけではなく、それ以上を知りたい方にオススメの一冊だ。
 
最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -