ToO Gijuku Topics(東奥義塾)
東奥義塾高等学校 公式ブログ

○2023『社会を変えるには』○

 『社会を変えるには』
著者名:小熊英二 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦

 本書は講談社現代新書の一冊だ。新書にしては珍しく、500ページ以上ある。かなりのボリューム。
 著者は小熊英二(1962-)。気鋭の社会学者である。
 本書は全7章で構成されており、「社会運動の変遷」「戦後日本の社会運動」「民主主義とは」といったテーマが目につく。
 この一冊で、過去から現在に向かう過程で日本という国のシステムがどのように変化してきたかが、かなりよくわかるはずだ。
 たとえば、「工業化社会」について説明をしたあとに、「ポスト工業化社会」(これは、現在の日本に代表されるような社会)の説明と続く。
 「工業化社会」では「男性労働者の雇用と賃金が安定すると、かつては女工や農婦として働いていた女性は、専業主婦になっていきます。」そしてそれは「いい社会のように見えますが、マイナス面もありました。社会が画一的なことです。」
 対して「ポスト工業化社会」はというと。「情報技術が進歩して、グローバル化が進」む。そうなると「一人の中核エリートを支えるのに、五人の周辺労働者が必要」となり、「先進国の都市であっても、多数派は周辺労働者になり、格差が増大」する。(以上、「」は本書からの引用)
 ・・・そんな「ポスト工業化社会」はけしからん、と思っていた私だが、本書ではその社会の「いい面」も書いている。
 それは「『自由』が増えること」だという。なるほど。
 「消費者でいるぶんには、とてもいい社会ともいえます。しかし生産者、労働者にはつらい社会です。」という記述もある。なるほど。そう言われてみるとそんな社会である。
 その他、マルクスやデュルケームと言った、歴史的な学者たちの考え方も、本書一冊で理解できる。
 「社会を変える」というテーマは、とてつもなく大きい。だが、本書の内容を足掛かりにして、物事を考える癖つけが出来ていけば決して不可能なことではないように思えてくる。
最新記事
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

東奥義塾

Author:東奥義塾

AKB48の渡辺麻友の3rdシングル特典DVDに本校制服が!!

この公式ブログが「あおもりICTコンテスト2010(学校Webサイト部門)」で「最優秀賞」!!

東奥義塾個人情報保護方針→こちら

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

06月 | 2017年07月 | 08月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -