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○2027『妻たおれ夫オロオロ日記』○

 『妻たおれ夫オロオロ日記』
著者名:藤子不二雄A 出版社:中央公論新社 文責 美術 木村顕彦

 以前、テレビ『笑っていいとも!』のゲストとして、漫画家の藤子不二雄A(1934-)が登場した時のこと。
 司会のタモリ(本名・森田一義)に、藤子A氏が次のように言った。
 「僕の妻もカズヨシっていうんだよ。」
 ・・・女性なのに、カズヨシというのは珍しい。タモリもきょとんとしている。
 だが実はそれ(カズヨシ)は、「和代氏」(かずよ・し)ということ。藤子A氏は、妻に対して敬意を込めて日常そう呼んでいるというのだ。彼がいかに愛妻家であるかを、それで知った。
 さて、そこで本書だ。
 本書は中公文庫の一冊。
 内容は、1985年から1995年の10年間の日記を再録したもの。
 だが、ただの日記ではない。ここに綴られているのは、いま紹介した妻・和代氏の闘病記である。
 藤子A氏の妻の身に降りかかった病。それは「右脳内出血、左半身麻痺、そのうえ失語症に」(本書裏表紙より)というものだった。
 「妻たおれ夫オロオロ」というタイトル通り、文中の藤子A氏はうろたえ、しかしながら懸命に介護に当たる姿が綴られている。
 「『食事をしないから、体力もつかないし、フラフラになるのも無理ないじゃない』と言うが、『食べたくないから・・・・・・』と。『それじゃあ、どうするんだよ』と聞くと黙ってしまう。こういう退廃的心理状態になるのが一番まいる。」(本文より引用)
 しかしながら、介護ばかりに専念するわけにもいかない。藤子A氏は人気漫画家だ。連載作品には常に締め切りがつきまとう。
 例えば「今日中に『ウルトラB』、なんとかせめて四ページくらい下描きしないとまずい。」や「『タカモリが走る』一ページ描きかけるが、やることが多いのにかたづかなくてイライラする。」といった記述を読んでいると、あの名作の数々が、このような苦境の中で生み出されていたのかと驚かされる。
 藤子A氏のマンガを知らない人にも、ぜひ読んでいただきたい一冊だ。 
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