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○2053『科学えほん たねのふしぎものがたり③食べものと、たねの未来』○

 『科学えほん たねのふしぎものがたり③
食べものと、たねの未来』
著者名:山田実(編著)森雅之(絵) 出版社:岩崎書店
文責 美術 木村顕彦

 本書は、「科学えほん・たねのふしぎものがたり」シリーズ全3巻のうちの最終巻・第3巻である。
 個人的には、本巻のテーマが最も興味深かった。
 「食べものと、たねの未来」。通読して、食物や食料についての理解が深まった。
 例えば文中、食料問題について書かれた箇所において、世界の人口についての記述が出てくる。それを読み、今さらながら世界における人口増加の現実を思い知らされる。
 本書によると、世界の人口は「1960年には30億」だったが、「21世紀になった現在は70億人を超え(以下略)」ているらしい。…少子高齢化が進む日本に住んでいればなかなか気付きづらいが、その記述を読むと、世界における食料問題がいかに深刻かということがよくわかる。
 さて、そんな本巻で主に語られるのは栽培化された植物、つまり「作物」についてである。
 当然のことながら、よりよい作物を栽培するためには品種改良が加えられる。 
 その品種改良の過程で、「緑の革命」(品種改良の取り組みによって、途上国での米や小麦の収穫量が3~4倍に増え、飢えから多くの人々が救われたこと)があったり、その革命(革新)によって大量の化学薬品と農薬を使ったことに対する批判、20世紀末から起こった遺伝子組み換え技術の発達があったことなど、本巻で語られる内容はどれも重い。
 また、次のような箇所も印象深かった。
 「むかしのお百姓さんは、自分でたねをとって、育てていたんだって。いまは、どうしてたねを買うのだろう?」
 本巻の、ある場面において、そんな文章が出てくる。
 そのページ下には「たねを買うわけ→売っているたねは、発芽のしかたや収穫物がそろっているから。自分でたねをとると個性を生かすことができる。」と解説が載っている。
 …唐突ながらこの記述を読み、私は陶芸の粘土の事を思い浮かべた。
 私は高校で陶芸指導をしているのだが、その経験から考えれば、ここで言う「たね」は、陶芸における粘土と全く同じではないかと思ったのである。
 いまは、陶芸制作をしている多くの人は粘土を業者から買っている。その方が手間もかからないし、品質が一定だから。…だが。「個性」となるとどうだろう?それは種も粘土も同じだ。
 たねをテーマにして、3巻にも及んで書かれた絵本。ぜひ多くの方に読んでいただきたいシリーズである。
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