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○2055『泥まみれの死 沢田教一ベトナム戦争写真集』○

『泥まみれの死 沢田教一ベトナム戦争写真集』
著者名:沢田サタ 出版社:講談社 文責 美術 木村顕彦

 本書は講談社文庫の一冊である。
 著者である沢田サタ(1925-)は写真家・沢田教一(1936-1970)の妻。
 沢田教一は、ピュリツアー賞を受賞したことでも知られる、日本を代表する戦場カメラマンである。
 彼の名前を私が知ったのは、高校生の頃だ。
 私の住む青森県の出身で、ベトナム戦争の惨状を撮影した戦場カメラマンがいた。高校生当時の私の印象はそんなものだった。
 その後、青森県立美術館の常設展において彼の代表作写真「安全への逃避」や「泥まみれの死」ほかを鑑賞する機会にも恵まれたが、正直に言うと、あまり深い感銘は受けなかった。前後して、沢田をモデルにしたテレビドラマ(大沢たかお主演)が放映され、それも観た。…沢田教一という写真家の存在は気になり続けていながらも、どこかで冷めた視線で、私は彼の写真を見ていた。
 実は、本書もその頃に購入していながら、私は大して読んでもいなかった。ちなみに本書は文庫本ながらも、沢田の代表作写真が多数掲載されており、とてもよくまとまった内容の写真集である。
 さて、私が沢田という写真家の存在の大きさを全く理解せずに、時が過ぎて2015年のこと。
 沢田教一の写真展が、11月に青森市のリンクステーションホール青森において開催された。「沢田教一 生誕80周年 平和へのまなざし ファインダー越しの真実」展である。
 その展示を鑑賞して、思うところがあったことに、自分自身で驚く。要は、心が動いたということだ。
 自分自身のこの変化はなんなのだろうと思った。
 なかでも展示作品中、特に心に響いた作品は、年老いた両親の手を引き、そして抱きかかえながら戦火を逃れる二人の息子たちを撮影した写真。
 展示を見終わって帰宅してから、自宅にあった本書をめくると、その作品も掲載されていた(パラパラと本書をめくっていた時には、気にも留めていなかった写真だ)。
 作品には、出会うべきタイミングがある。やはり、勉強や人生経験を積み続けていなければ見えてこないものがあるのだ。
 まず、ある意味で、ベトナム戦争の経緯を知らずして沢田の戦場写真は理解できないのではないかと私は思う。
 一度や二度見てわからないからと言って、物事に対して興味を持たないのは、もったいない。
 私にとって本書は、その事を示してくれる一冊だ。
 
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