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東奥義塾高等学校 公式ブログ

○2068『戦場カメラマン 沢田教一の眼』○

 『戦場カメラマン 沢田教一の眼』
著者名:斉藤光政(編)沢田サタ(協力) 出版社:山川出版社
文責 美術 木村顕彦

 写真家・沢田教一(1936-1970)。
 彼については、この書評の場において『泥まみれの死 沢田教一ベトナム戦争写真集』(講談社・刊)を紹介しているので改めてここに詳しくは書かない。ピュリツァー賞受賞の戦場カメラマン(青森県出身)である。
 本書は彼の写真集(2015年刊行)。黒い表紙によるソフトカバー。使用されている紙の質によるものか、本のサイズに対して重量感がある。
 ページをめくると、当然のことながら「安全への逃避」(1966年度ピュリツァー賞受賞)ほか、彼の代表作写真が並ぶ。
 ベトナム戦争の惨状を撮影したモノクロ写真群。
 だが、本書に収録されているのはそれだけではない。
 冒頭、次のような文章が掲載されている。以下引用紹介。
 「(略)彼の真価はカラー写真による、ごく普通の人々の、それも何の変哲もない日常風景にあるのではないか。それは、これから読者の方々が目にするであろう作品の数々をご覧になればわかると思う。」
 そう。ここで述べられているように、本書ではモノクロ写真による戦場の写真のほか、多くのカラー写真が収録されているのである。
 本書前半部分には、カラー写真によるベトナムの人と風景写真群。
 そして後半部分には「青森、北海道、千葉」を撮影したカラー風景写真群。戦場カメラマン・沢田教一のもう一つの顔と言えよう。
 特に「八甲田連峰の紅葉」の写真などは、沢田の撮影だとは、言われても気付かないだろう。
 ベトナム戦争を撮影した時代のあとに撮られた写真なのだろうと思いながらページをめくる。…だがそこで、それらの撮影年を見てはっと気付く。
 例えば、先に紹介した「八甲田連峰~」の写真の撮影年は1958年である。…対して、彼がベトナムに向かったのは1965年。
 つまり、モノクロ写真によってベトナム戦争を撮影していた一連の写真よりも、「八甲田連峰~」をはじめとする写真の方が先に撮影されていたのである(本書作品集の後半部分に収録されていることや、作品がモノクロではなくカラーという事で、勘違いしてしまった)。
 そういった意味で本書は、戦場カメラマンになる前の沢田教一が、どんな写真を撮っていたかを知るには最適の一冊だ。
学校所在地
036-8124               青森県弘前市石川長者森61-1  東奥義塾高等学校 TEL:0172-92-4111 FAX:0172-92-4116

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