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○2085『ぼくのこえがきこえますか』○

『ぼくのこえがきこえますか』
著者名:田島征三 出版社:童心社 文責 美術 木村顕彦

 本書は「日・中・韓平和絵本」(日中韓各国4名ずつの絵本作家による全12冊)シリーズの一冊である。
 本書の作者は、田島征三(1940-)。『とべバッタ』(偕成社・刊)ほか多くの絵本を世に送り出している人物だ。
 そんな彼の作品の中でも、本書の絵は特に抽象性が高い。
 ヒトガタはわかるが、全体的には、勢いに任せたかのようなほとばしる筆致だ。
 見ているだけで、彼の怒りを感じる。
 本書のテーマは、戦争である。
 主人公は、戦地に赴いてそこで戦死した「ぼく」。
 作中、霊魂(?絵本ゆえ、それについての細かい記載はない)の存在となった彼が、同じく戦地に来た弟に語りかける場面がある。
 「やめろ、もし きみが しんだら かあさんは ひとりぼっちに なるんだよ。」 
 兄は、その声が弟に届かない(聞こえない)事を知りつつもそう語りかける。
 また、次のような言葉も登場する。
 「かあさんの かなしみが みえる。 どんな いかりよりも つよく ふかく はげしい かなしみ。」
 …「いかりよりも つよく ふかく はげしい かなしみ」。つまり、私は本書から作者・田島征三の怒りを感じ取ったが、実際の戦争被害者は、怒りを通り越して、哀しみの感情が起こってくると言いたいのだろう。
 抽象性が高い画ではありながら、テーマは明確。オススメの一冊だ。

 
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