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○2112『未来のだるまちゃんへ』○

『未来のだるまちゃんへ』
著者名:かこさとし 出版社:文藝春秋 文責 美術 木村顕彦

 『からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』。
 有名な絵本だが、私は読んだ事がない。
 作者の名は、かこさとし(加古里子・1926-)。600点以上の作品を手掛ける、児童書の第一人者だ。
 本書は、そんなかこの自叙伝。
 「はじめに」を読んだだけで、彼の実直さが伝わってくる。
 そこには、「中学二年生の時以来、幼稚な判断で『軍人になろう』と思」い、「飛行機乗りに必要な数学や理科は勉強したけれど、国語なんか必要ない、西洋史、東洋史なんか、そんなもの覚えたってしょうがないと全部切り捨ててしまった。(改行)なんて短絡的で、浅はかだったのか。(略・改行)放棄したものこそが人間には、人生には、必要だったのだと、後になってわか」ったという内容が書かれている(「」部分は本書からの引用)。まさしく彼の言う通りだ。
 本書によると彼は、学生時代並びに社会人になってからも「セツルメント」の活動を続けた、とある。
 「セツルメント」。それは「今で言う市民ボランティアのようなもの」らしいが、私は本書でその言葉(用語)を初めて知った。
 かこは、会社員をやりながらセツルメントもしつつ、それに加えて絵本作家としての活動をしていた。その彼が、会社を辞めたのは、なんと47歳の時だそう。
 本書には、会社を辞めた時の心境について、次のようにある。
 「一家の長として家族を路頭に迷わせるわけにはいかない。あくせくせず、絵本作りにじっくり取り組みたいと思うからこそ、会社員としての安定した収入は捨てがたく思えました。(改行)しかし40代になると、人生の残り時間ということが気になってきます。(改行)やりたいことをやりきるためには、少なくともあと20年くらいはかかるだろう。へたをすれば、それでも時間切れということになりかねない。」
 そう考えた末での決断だったようだ。それは、人生において何を優先させていくかを考えさせる一節と言えよう。
 本書にはカラーページもあり、そこではかこのかこの作品(加古の過去の作品)を知ることができる。デビュー作『だむのおじさんたち』ほか、読んでみたい作品も多くあった。
 昔、かこの絵本に触れた読者もそうでない人も、読めばきっと得るものがあるだろう一冊だ。
 
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