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○2143『エレクトラ 中上健次の生涯』○

『エレクトラ 中上健次の生涯』
著者名:高山文彦 出版社:文藝春秋 文責 美術 木村顕彦

 中上健次(1946-1992)。小説家。
 彼の作品のいくつかは映画化されているし、小説作品も面白そうだ。だが私はまだ、きちんと彼の小説を読んだ事はない。
 さて、そこで出会ったのが本書、中上健次の評伝だ。
 著者である高山文彦(1958-)は稀代のノンフィクション作家であり、さすがに本書は読み応えがある。
 例えば、「第5章 わが友 連続射殺魔N」では、永山則夫(1949-1997)への共感が綴られている。
 中上と永山に、面識はない。
 いま私は、この書評において永山の生没年を調べるために、『木橋』(永山則夫・著、河出書房新社)を手に取った。
 河出文庫のその著作『木橋』カバーにある刊行本の欄には、偶然か『無知の涙』(永山則夫著)の下に、中上の『十九歳の地図』の文字が。
 中上にとって、永山はどんな存在だったかは、本書を実際に読んで確認していただきたい。
 その他、中上にとって大きかったのは(憎悪の対象であった父親は当然として)、二人の編集者である鈴木孝一と高橋一清の存在。
 プロの小説家は、生まれながらにして文章の才能に溢れた者もいるだろうが、中上は決してそうではなかったことを、本書を読むと気付く。その代わり、中上には絶対的に、書くべきもの、書かざるを得ないテーマが自身の内部にあった。それを引き出したのが編集者たちだった。
 中上健次を初めて知る人にもオススメの一冊だ。
 
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