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○2170『北野謙写真集 our face:Asia』○

『北野謙写真集 our face:Asia』
著者名:北野謙 出版社:青幻舎 文責 美術 木村顕彦

 秋田県立美術館(秋田県秋田市)には美術関連の図書を並べた、自由閲覧可能の書棚がある。
 その書棚に、あまたある画集や展覧会図録。その中で、私が何気なく手に取った一冊。それは図録『写真の現在3-臨界をめぐる6つの試論展』(2006年・東京国立近代美術館)だった。
 たしか、何人かの写真家の仕事(作品)が紹介されていたのだが、その中で強く印象に残ったのが北野謙(1968-)の作品だった。
 北野の写真シリーズ「our face」は、どれもがぼやけた輪郭の中にたたずむ、一人の人物の肖像写真。
 そこで本書だ。本書は、そんな北野謙の「our face」シリーズの集大成とでも呼べる大判の写真集である。
 ぼやけた輪郭、とは言うものの、「our face」シリーズの写真はピンぼけではない。薄いグレーの面が、少しずつズレで何層にも重なっているのである。・・・実は、幾人もの人たちの平均の顔が画面に浮かび上がっていた写真だったというわけだ。
 これ以上は、私の文章力ではうまく説明できないので、本書の宣伝案内にある文章から、以下引用する。
 「(略)本書に写っているのは一見一人のように見えるが、それぞれある集団に属する数十人のポートレートが、暗室で一枚の印画紙に重ねられて一つのイメージになっている。(改行)プリントを作るプロセスはシンプルで、まずひとりが写ったネガから露光時間を割り出す。(改行)その時間を人数分で割った分だけネガを印画紙に焼きつける、この作業を人数分繰り返すと全員が重なった一枚の写真になる。(改行)作品の被写体になっているのは著者がアジア11ヶ国・53都市を巡って、その旅の途上で出会った人々。(以下略)」
 いかがだろうか?百聞は一見にしかずということもあるので、ぜひ実際に本書を読んでご確認いただきたい。
 平野遼(1927-1992)の油彩人物画を想起させる。眺めていると、静かな気持ちになっていく写真群である。
 崇高さと、普遍性を感じさせる、見応えのある一冊だ。 
 
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