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○2177『乙女の玉手箱シリーズ こけし』○

 『乙女の玉手箱シリーズ こけし』
著者名:やまもとゆみ(監修) 出版社:グラフィック社 文責 美術 木村顕彦

 「乙女の玉手箱シリーズ」…を、乙女でも何でもない私が紹介する。
 本書は、こけしをテーマにした本だ。
 「乙女の玉手箱」と名前のついたシリーズに収録されていることからもわかるかもしれないが、近年、若い女性たちの間でこけしがブームのようだ。
 そんなこけしブームにあやかって、私は最近、津軽こけし館に遊びに行った。(以下、本書の内容からは脱線するが、自分が最近感じたことを書く)
 津軽こけし館があるのは、私が住む青森県弘前市から車で1時間以内のところにある黒石市。
 久しぶりの、二回目の来訪。こけしをモチーフにしたひな人形展(1階の無料ゾーン)を見るためだ。
 こけしのひな人形など、以前はなかったはずだ。これも、こけしブームの影響かと感じる。
 2階にある有料ゾーンでは、以前見たものとほぼ同じこけしたちが並んでいた(それに加え、阿保金光遺作展が開催)。
 以前には気付かなかった、6県11系統のこけしの細かな違いと、それぞれの魅力。個人的には遠刈田系こけしがお気に入りだ。
 加えて、館の目玉展示品であるさくらももこ(1965-)絵付けのこけしは是非多くの人に見ていただきたい一品である。
 さて、そんな2階ゾーンを鑑賞して、複雑な気持ちになった展示品があった。
 それは、昭和生まれの子どもたちが絵付けをしたこけし3体と、平成生まれの子どもたちが絵付けをしたこけし3体が並ぶコーナー。
 というのは、明らかに昭和生まれの子どもたちが絵付けしたこけしの方が良かったからだ。
 平成生まれの高校生たちを相手に美術を教えている私としては、最近の子どもたちの造形力を弁護したい気持ちはあったが、何とも言葉を失ってしまった。
 …平成生まれの子どもたち絵付けのこけしの一つは、「ドラえもん」をそのまま絵付けしていた(その他2体は、絵ではなく、主に文字を書いていた)のである。
 では対する昭和生まれの子どもたちはというと、こけし工人の模写ではあるが、描き手のひたむきさを感じ取れる作品だった。
 展示企画をした人の意図を確認していないのでなんとも言えないし、それら展示品が全てとは言えないが、私はそのこけし6体を見て美術教育の難しさを目の当たりにしてしまった。なぜならオリジナリティー云々で平成生まれの子どもたちの絵付けを弁護しようとしても、彼らが“好き勝手”に描いたドラえもんさえも模写なのだから。
 さて、以上のように最近、こけしの魅力を色々な意味で感じていた中で手に取ったのが本書である。 
 本書を一冊読めば、近年のこけしブームについて理解ができるはず(宮城県仙台市にあるカメイ美術館学芸員でこけし展を企画している青木由美子氏の顔がこけしに似ているのが面白い)。津軽こけし館についても詳しく紹介されているので、興味のある方はぜひ手に取って読んでいただきたい。
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