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○2262『言葉を離れる』○

『言葉を離れる』
著者名:横尾忠則 出版社:青土社 文責 美術 木村顕彦
 本書は、デザイナーで画家の横尾忠則(1936-)の回想録。
 彼の他の著作と重複する内容も多いが、横尾の著作はやはり面白い。
 通読して印象に残ったのは、高校の時の美術の先生にまつわるエピソードだ。
 その先生が横尾の人生に与えた影響は大きい。
 先生の勧めで、彼は太平洋画会に油絵を出品、それがなんと入選する。   
 入選ばかりか、横尾少年に会員推挙の話まで持ち上がる。
 と、ここまでは良いのだが、何と先述の美術の先生が横尾の会員推挙を断るのである。「彼はまだ高校生だからプロと認めるのは早過ぎるし、第一会費を納める能力がない」という「勝手な理由」で。
 実は、太平洋画会は、先生が会友として所属していた会だった。その会で横尾が会友になってしまうと「先生と同格に並ぶことに」なり、「先生としては面白いはずはない」(「」は、本書記述からの引用)。横尾はそう分析し、読者である私自身も彼に同感だ。
 しかもその件について驚くべきは。、彼がその事実(先生が、横尾の会友推挙を断った)を知ったのは40年後だったということ。
 「もしこの年齢で(木村註・高校生で)会友になっていればおよそ、現在とは違った人生を歩んだはずです。」会友推挙について横尾はそのように書いている。
 その他にも、運命の流れに身を任せながら人生を歩んできた横尾の足跡が随所に垣間見える本書。オススメの一冊である。

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