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○2269『しろくまちゃんのほっとけーき』○

『しろくまちゃんのほっとけーき』
著者名:わかやまけん 出版社:こぐま社 文責:川村泉

 幼い頃に読んだことのある人も多いのではないでしょうか。今回紹介するのは『しろくまちゃんのほっとけーき』です。しろくまちゃんがお母さんとホットケーキを焼いて、友だちのこぐまちゃんと一緒に食べるというお話です。ホットケーキが焼けるまでの工程が結構細かく書かれていて、私自身幼い頃、それを見るだけでも楽しくて何度も何度も本を開きました。
 息子に読み聞かせるためにこの本を大人になって再度開いた時、あの頃には気づかなかったいくつかの発見がありました。本にはどうしても書き手の意識が反映されますよね。無意識にしろ、意識的にしろ、書き手の意識がそこには込められるわけです。私が感じたのは大きくわけて3つ。まず1つ目は、料理をするのは女性であるという前提。主人公のしろくまちゃんと共に台所にいるのはお母さんであり、しろくまちゃんも女の子です。ホットケーキが出来上がったあとで一緒に食べるこぐまちゃんは男の子です。物語の中で直接書かれてはいませんが、窓から外に向かって名前を呼ばれていますから、こぐまちゃんはお外で遊んでいたのだと思われます。女の子はお家で家事のお手伝いをし、男の子は外で元気に遊ぶ、という構図があるように思われました。
ところで、しろくまちゃんが女の子だと書きましたが、なぜ女の子だとわかるのでしょう?また、こぐまちゃんが男の子だとも書きました。なぜ男の子だとわかるのでしょう?二人の違いは肌の(毛の?)色だけです。あとは瓜二つな二人。二人の違いはずばり、「言葉遣い」です。これは2つ目に気づいたことです。しろくまちゃんは「~(だ)わ」「~(わ)よ」「~(の)よ」という言葉遣いをします。これを聞いて、「女性らしい」と感じること自体、小さい頃からの刷り込み教育と言えるでしょう。
3つ目は女性は「白」、男性は「黒」という色分けです。白肌は七難隠すという言葉もあるように、女性が「白く」あることは日本人女性の美しさの象徴です。個人的に、「しろくま」と「くろくま」を見て、どちらが女の子かと聞かれたら直感的に「しろくま」を選んでしまいたくなります。この絵本の作者がなぜ「しろくま」の方を女の子の設定にしたのか、理由はわかりませんが、作者も「その方が自然な気がした」からではないかと思うのです。
小さい子ども向けの絵本に込められた書き手の言外のメッセージはなんだろうと考えながら読むのも、意外と楽しいものです。図書館には子ども向けの本が何冊もありますから、読書が苦手な方も手軽に読書が楽しめますよ。


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