CⅡコースにしかない授業「語学演習」で、「今起こしてみたいアクション」について考えたところ、2年生の秋元優衣子さんと貴田なつみさんから「コロナ禍で人とのふれあいが少なくなっている幼稚園児に何かしてあげたい」というアイディアが出ました。
そこで、クリスマスに本校と交流のある石川こども園に問い合わせたところ、「外部の人の入園は難しいがオンラインでの交流なら可能です」というありがたいお返事を頂き、3月24日にZOOMを使用した交流会が実現しました。
本校のiPadを事前に貸し出し、授業支援アプリ「ロイロノート」を使って、ICTに触れながら高校生との交流を楽しんでもらうことが目的です。
1つ目のアクティビティとして、iPadで自分の似顔絵を描いてもらいました。ペンと蛍光ペンの機能を使い分けながら、想像以上に上手な絵を描いてくれました。
二人は「どこが上手く描けた?」「上手だね!」と一人一人の絵について丁寧にコメントしていました。
2つ目のアクティビティは「私のパシャリ」。
お気に入りの場所や物を写真に撮り、それを紹介する動画を撮影するというものです。
子どもたちに自由に準備してもらったところ、想定外なことに友達や先生の写真を撮る子が多く、「私のパシャリは〇〇さんです。理由は大好きだからです!」と話してくれ、ほっこりして思わず笑みがこぼれました。
そしてそれよりも印象に残ったのは、アクティビティ以外の時間で子供たちがカメラの前に集まってくれた時です。
高校生に「何歳?」「どこにいるの?」など質問攻めで、二人も台本のない生のふれあいを心から楽しんでいたようでした。
最後の集合写真を撮った後も、お互いに「またね!」と言い合い、なかなかZOOMを切れずに、二人は終わった後も「直接会いたい!」と声をそろえて話していました。
お忙しい中、このような貴重な機会を与えてくださった石川こども園の先生方、そして園児の皆さん、ありがとうございました!
そして、コロナ禍の中では「どうせできない」「やっても無駄だ」と何事もあきらめてしまいがちですが、「その中でもできることをしたい!」と動き出したなつみさんと優衣子さんの勇気にも拍手を送りたいです。
この経験はきっと園児たちの、そして高校生二人の心に刻まれ、お互いが次への一歩を踏み出す力を与えてくれるはずです。
(文責:小笠原隆成)